心臓リハビリテーション

昔と今の医療

昔は、医者を10年してれば、みんな同じレベル、と書いた書物もあります。 当時は助教授(今でいう准教授)で、現在は、とある私立の医学部の教授の本に書かれていました。 私は医学生から医師になった瞬間に違う、と感じました。 京都の第一赤十字病院で研修しましたが、同期の医師の貪欲さにびっくりするとともに、負けてなるものか、と対抗し、その後、徳島大学の医局に入って、そこでもレベルの高さに驚きました。 相手は世界なのです。 そして、私自身は現:こどもとおとなの医療センターで異例の5年間の研鑽を積むことになりますが、医師のレベルは、みんな同じレベルにはなりません。 赴任させていただいた医療センターはいわゆる「最終拠点病院」で、救急車を断ると行くところがない、という病院です(もろもろの理由で断らざるをえない場合もありましたが、必ず明確な理由が必要でした) 人の2倍働けば、5年でも10年勉強した、経験した、と思い夏休みもろくにとりませんでした。 学会も全て参加し、その分当直が過酷になりました。 循環器外来だけでなく、一般内科外来をしていたことも、放射線科で研鑽したことも、自費で心臓の手術のの経験(豚の心臓です)を何度もし、心エコー検査も自施設だけでなくセミナーにいってました。 ICU(集中治療室)が全て私の患者さんで埋まったこともありました。 携帯電話は入浴時にはすぐでられるように、少しドアをあけて、近くに置いていました。 心臓リハビリテーションも、心臓血管外科がある施設で、センター長をし、責任をもってして、それを高知にもってきて、高知市で初めて外来心リハを始めました。 最近は開業するときに、内科なのに、とある分野に「特化」した開業をする先生もいます。 私の考えと正反対です。 例えば心リハだけしていてもダメなのです。 経験があると分かるはずなのですが、、、
最終拠点病院で、責任をもって、自分の考えでカテーテル治療、心エコー診断、重症の心不全治療をすることで、心臓リハビリはすることが許されると思っています。
医師は年齢ではなく、濃い経験をした医師が優れている、と言っても異論はないと思います。 私は若く開業しましたが(最近は多いですね)、同じ年齢でも、循環器内科だけでなく、一般内科でも血液内科や消化器内科、呼吸器内科に関しても専門医と共に治療を私が主治医として治療していましたので、それほど責任もなく、さぼった医師はいくら年上の医師だとしても、身内は診てもらいたくないし、紹介する先生は一流の医師を選んで紹介させていただいています。 それが当院のモットーです。 かかりつけ医を選ぶときは、その医師がさぼった期間(だいたいがさぼった医師は、ガムシャラに研鑽していないのが相場です)の病院をみればだいたい分かります。