心臓リハビリテーション

石の上にも三年、、、考えなければ意味はない誤った伝わり方

石の上にも三年、という諺があり、「何でも最初は3年はやってみろ」と言われた事はありませんか? ちょっと?な上司を持っていることに同情致します。 この三年とは丁度3年間の期間を指している訳ではありません。 頑張れば報われる、という意味であり、1年でそのことを成し遂げる人もいれば10年の場合もあるでしょう。 3年にこだわる必要はありません。 それこそ何も考えず、3年間同じことをやっていた、は、医者に例えれば、馬鹿医者です。 医者馬鹿は良いのです、考えながら、医師という仕事に邁進している感じです。
私は医学生や研修医のころは、人まねばかりで馬鹿医者だったと思います(そういう時期も必要です) それが「いい医師」「恩師」に恵まれて、「医者馬鹿」になれた、と思っています。 それが50歳をすぎても「馬鹿医者」がいることに腹が立ちます。 同業者となってくると、人まねもろくにせず、何でも数年すればいいだろう、という若い(40歳すぎ)医者がいたり、「考え」のたらない、「本当に医者ですか?」と言いたくなるような人物、人柄。 20年間何も考えず、人の真似だけをしてきたんだろうな、そしてこれからもしていくのだろうな、と思うと、医師という職業につく意義は、単に「高校時代テストの点が良かった」「親が医者だから」というだけの、医療をかじった素人、だと思います。 医師も自分の強み(それが本当でない場合もあり、「数年続けたから」は強みではありません、半年でも大変な状況を乗り切った人の方が強みになるでしょう)を押し出して、特化した医療を行う時代になってきました。 継続は力なり、も考え方一つで「続けてれば良い事がある」は天才か、努力し続けた場合のみ、「待てば甘露の日和あり」となるのです。
自分で開業する、責任を持つ、という経験を人生においてしている、ということは、考えながら、しかも自分の強みに磨きをかけなくてはいけません。 心臓リハビリテーションに関しては、考えなければ、ガイドラインにのっていないようなことに気づくはずですが、多くの素人に毛が生えた「心リハハジメマシタ」人にとっては、馬鹿心リハになっていると思います。 まずはガイドラインを疑う事から入ります。 そうすると間違っている事や、あれ変だな、と思う事が多いのです。 この患者さんには心リハをするのは3ヶ月待った方がいい、という人にすることが危険なことが分かってきます。 なんでもかんでも心リハ、は心リハ馬鹿の私からすると危険行為を患者さんに押し付ける事になります。 とくに運動療法においてです。 あとはつまらない医師のプライドや自分の身を守ることだけを考えて、患者さんが、あっちにいったり、こっちにいったりと、大変になることが自分の立場だったら? と考えられない人は「医者ではない医療関係者」だと思います。 医師免許を持っているだけの人、です。 カテーテル治療ができなくなり、大腸カメラ、骨髄穿刺、気管支鏡、甲状腺の細胞穿刺、、、etcをしなくなった今では、超音波馬鹿、一般内科馬鹿、そして心リハ馬鹿となり、自分自身を戒めながら、治療に当たりたいと思います。