ブログ

予約制について(完全予約制ではないこと)

当院では一宮地域やクリニックには珍しく(?)、予約制をとらせていただいています。

理由は、当院では全人的に患者様を診させていただく以上、その場その場で「今日検査をしましょう」ではなく、「次回検査をするようにしましょう」という、糖尿病科、呼吸器内科などでは当然の、「1年の計」をもって診療に当たらせていただくのが一番の目的です。

その次に、「できるだけ」お待たせしないように、予約の方を優先的に診させていただく、ということをしています。 半数の方が予約外で定期の受診に来られていますので、違和感を感じる方、また、「予約しているのに、どうして待つんだ」と思われる方もおられると思い、院長として、大変申し訳なく思っています。

「完全予約制」でない以上、どうしても、10時〜10時30分の予約の方が9時50分に来られたとしても、受付や検査の結果を待つ時間などから、10時ぴったりにみれることは確約できないのです(もちろんすぐに診させていただくこともあります) さらに、循環器内科、消化器内科、ときに外科的な処置をしている当院では、1年毎の胃カメラをしていて、昨年なかった所見があった場合は、検査の時間が長くなり、さらに心臓の検査で異常がある場合なども、説明時間が長くなるため、通常の予約の方がずれ込んでしまう、のが現状です。 悪くなった方が予約外に受診して、診察、検査、そして説明し紹介状を書く、というだけで、20-30分かかることがあります。 (しかし、少なくとも、私は「された検査」の説明をされないのが嫌なので、必ず納得していただけるように、少しずつ工夫をして、説明がわかりやすく、時間も短縮できるようにしています)
ただ、開院当初からできるだけ、予約の方はもちろん、予約外の方、全員をお待たせしないように少しずつ院内でスタッフが全員頑張っています。 ただ緊急の方も受け入れる以上、「その日に限って」お待たせしてしまうことがあることを、何卒ご了承ください。 努力は最大限していますが、誠に申し訳ありません。
開院当初は予約制をしないことも、提案されていましたが、私が今後の医療は必ずこうなる(また、た、世間一般的にも言われている)と思っている、全人的な診療をする上で、「完全ではない予約制」をどうしてもする必要がありました。 その結果、ピロリ菌の感染症の方の胃カメラで、100人中、1人か多くても2人のがんが見つかる、とされている全国平均ですが、開院1年目では、6人が早期で見つけることができました。

待ち時間も今後当院の課題だと強く思いますが、「きちんとみる」「悪い所見をそのままにせず、大きな病院で違う目でみてらもう病診連携」を、ぶれずにした結果だと思っています。

今後も、現状のままではなく、待ち時間を少なくする工夫をしていく所存です。

※最後に、「他院では、予約じゃないから、2時間待っても公平だから、待っていても納得する」や、「56日間や90日の処方が当たり前だった」という方がおられます。 なるほど、と思うと同時に、私が思うに、ディズニーランドの取り組みで、当初ずっと待っていたのを、「完全ではない予約制」にして成功していることを、みなさんご存知かもしれません。 また、仕事の都合などがあれば、2ヶ月の処方をすることも私もありますが、例えば糖尿病と高血圧の方に、年に6回しか顔を合わせない、というのは、実はナンセンスな治療です。 内科では微量な血圧や糖尿の薬などの調節が大事なのです。 できれば年に10回程度はお顔を見せていただきたいと思う所存です。 90日処方をされたら、「自分はきちんとみられてないんだ」と思った方がいいです。 ここは日本です。 広いアメリカなら半年薬をだすこともあるようですが、「それでいいわけない」というのが、留学したものとしての認識です。