出版、学会、研究会について

医者の出す本にも色々

米山公啓という医師がいて、その方は医師というより作家活動を重視し、私が高校生の頃には面白い本を書いていました。 「医者は10年もすればみんな同じレベルになる」 「医者の365日」など名作が目白押し、、、だったのですが、だんだんと私が思うに、「チーム バチスタの栄光」を模倣したかのような、作風がガラッと変わったアクションミステリー(私はあとがきをみて、その本を買うかどうか決めます、ので読んでないのですが)を書き出した頃から面白くなくなってきました。 まず、「医者は10年もすれば同じになる」というのは間違い、と知りました。 これは、米山先生が神経内科で、だいぶ前の時代の医療において、という意味かもしれませんが、その時代でも、「そんなことはなかっただろう」と思います。 コンビニに、「なぜ医者は薬をたくさんだすのか」という、いわば最近流行りのアンチ医療本をだしていました。 内容もお粗末で、何が言いたいのかはっきりせず、1000円か2000円は忘れましたが、その価値はないな、と思いました。 ありのままを書くのが面白い医師作家だったのに、二匹目のドジョウを捕まえようとして、作風が変わり、ついには、安っぽい研修医も書かかないような本を出すようになってしまいました。 医師免許というものは更新もせず、生涯持てるのですが、この人はもう医師ではないので、「今はこういう仕事をして、困ったら紹介をしている」というような、ノンフィクションの本を書いて欲しいな、と いちファンとしては思います。