心臓・血管の疾患

循環器内科医のなかでも特殊な「アブレーター」という技術者

アブレーション(焼灼術)とは、頻脈性不整脈の治療を、心臓内のカテーテル治療で、心臓の中の電気の回路を焼き切る治療です。 これは私の私見というか、どの循環器内科医も多少は思っていることだと思いますが、血管内の治療は西高東低(といっても差はない、でしょう。 ひと昔、国立循環病センターが大阪にあることから言われていただけだと思います)、が、アブレーション治療はその逆で、関東がイニシアティブを持っており、徳島大学の医師も、国内留学で、大阪にいくこともありましたが、関東の大学にいって、その技術を学んで帰ってくることが多いの実情です。 例えば、関東圏では、突然死予防のために、WPW症候群の方は治療済み、という方がほとんどなのに対し、西日本とくに四国では、強い発作が起こってなければ、治療のリスクもあるから経過観察となっています。

最近、心房細動に対しても、アブレーションがされるようになり、その需要が高まりました。 以前は、四国であれば県に3人もは必要ないアブレーターでしたが、現在は10人弱は必要だと思う次第です。
ちなみに、ペースメーカーを入れている方も、6ヶ月経っていれば、心房細動のアブレーション治療は受けることができます。 理由は、ペースメーカーのリード線という心臓内の筋肉に刺さっている部分が安定化しているためです。