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一宮きずなクリニック

風邪の症状でこられた場合、ほっとけば治る、という単純な考えを持っている医師はいないと思います(?)

私は、最も診断、診療、治療が難しいのは風邪の症状できた患者さんだ、と教え込まれました。

それは、本当に、ウイルス性咽頭炎、ならいいのですが、その後、心筋炎、心不全の合併などの重症疾患だった、またその他の結核をはじめとする、重症疾患だった、さらに来院時にお粗末な診断で気管支炎を見逃していた(これは後からわかる場合もあるので、偉そうなことは言えませんが、来院時にある程度予測できることでもあります)ケースがあるからです。

まずは咽頭の所見をきっちり見ないと始まりませんし、聴診技術は、心音や心雑音も大事ですが、一般診療では、肺雑音の方が大事な場合が多いけども、そういったトレーニングを積んでない、積めないのが現在のアナログな医療の限界です。 私の著書「恋する心エコー:実践編」には、心音だけでなく、肺雑音がなぜ発生するか、を音響のプロと話し合い、3つのパターンで執筆しています。

肺雑音が聴けないと、気管支炎や肺炎を見逃します。

肺炎は死亡原因にもなりますので、気管支炎の段階で治療をしないといけません。

心臓と肺の音を聴き、どういう音が聴こえたか、また現段階では問題ない、と基本私は言わせていただいています。

だいたい、年齢や基礎疾患を考え、3日経っても治りが悪かったり、熱は引いたが咳・痰がひどくなってきた、場合は既にウイルス性の感染症ではないことを念頭におくべきです。

70歳、平熱より1.3℃高い微熱、3日で明らかな改善がみられない場合は、予約にこだわらず、すぐに来院してください。

そこでお薬をださせていただき、飲み始めて3日目にだいたい改善することが多い、感覚がありますが、来院して3日後に改善がなければ必ず増悪しているので、その旨も話しています。 その場合も再度来院してもらって、再度の聴診、場合によってはレントゲン検査、採血検査 (初診でさせていただく場合もありますが)が必要な場合があります。

1円を笑うものは1円に泣く、という諺がありますが、「はい、風邪ですね、薬だしときます」で、適切な薬がだされていない場合、腹立たしく思います。 自分の身内がそうされたら、怒るでしょう? 私の患者目線です。 そういった医者は、風邪をみないで、研究室にこもって外来は専門外来だけをしてもらいたいものです。

 


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