病院からのお知らせ

地域包括医療とは

講演会などでこの言葉を聞いて、最も納得したのが「地域包括医療とかいて、よく分からない、と読む」という演者の言葉でした。 これは的を得ていると思います。 この講演者はもちろん、自分のなかでの分かり易く考えを示した訳ですが、、、
私が考える、「地域包括医療」とは、、、昔流行った、「シム・シティ」つまり、医療を中心に考えた街づくり、のゲームのようなもの、だと思っています。 つまり行政の担当の方がある程度、「ここには大きな病院がいるな」などを決め、我々個人レベルでは、その地域の、例えば高齢化に適した施設を作る、行政はその方針が行政の方針とあっていれば補助金がでる、などということだと思っています。

社会福祉法人の秦ダイヤライフの理事でもある私の考えることは、「あざみの里」「絆の広場」という2つの大きな特別養護老人ホームを始め、たくさんのデイサービス、デイケアーなどの介護施設の健全な運営、高知はもちろん、四国、日本でも利用者だけでなく、働く方のことを考えた運営をしていかなくてはいけません。 「あざみの里」では、「やわらか食」のレシピを日本で初めて「本」として出版し、2017年、「絆の広場」は介護士の研修認定施設に選ばれました。 実はこれはかなりの快挙なのです。
従来の病院のような部屋から、理事長である私の父親の想いで、「ユニットケア」を高知で初めて取りいれ、拘り続けていることも評価されていると思います。
私自身も「一宮きずなクリニック」に通院が認知症などで難しくなった場合は、ご家族と相談のうえ、施設の利用などを考えて行くことを話し合うこともあります。 ただ単に治療をするだけ、の時代から、患者様のこと、さらには周囲の方のことを考えた治療をすることが、「地域包括医療」だと思います。