その他の疾患

プラリアという骨粗鬆症の注射について

本日、勉強会にて大分からお越しの斉藤先生のご講演を拝聴し、その後質問攻めをさせていただきました。 それというのも、当院では、ビスホスホネートは基本的に勧めていませんが、顎骨壊死という副作用が、注射薬だとより怖いという方に処方をしています。 そのなかで、当院で新しい薬「プラリア」で半年の治療をして、骨密度が上昇しなかった方がいて、ご家族の方が心配されて、とある整形外科に連れて行ったところ「これでは駄目だ。 本格的な治療をしましょう」と言って、プラリアをやめて、ビスホスホネートの静脈注射に変え、ビビアントよりも効果のおとるエビスタ(私は処方しません)に変更されていました。 ご家族は納得されていますが、ビスホスホネートは諸外国では3年あたりで効果が頭打ちになることも報告されており(日本では7年とされている)、その方の骨折のリスクが高まってしまったかもしれません。

骨の強さ、骨強度は、骨密度だけでなく、骨代謝も大事です。 プラリアは骨密度だけでなく、骨代謝を良くするため、副作用も少なく、効果も続ければ期待できる最新の薬であることを理解していただければ幸いです。