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一宮きずなクリニック

医師は、generalistという総合医、つまり色んな科を視れる医師と、specialistという専門医、一つの科の一つの技術だけを磨く医師の2つに分かれる、とされていますが、、、 私の意見は違います。 医者の技術力、能力が医師みんなが100あるとは限りませんよね、50しかない医師もいれば、500や1000の医師もいる。 10の医師もいる。 その能力のdistribution(配分)をどのようにするか、です。 また能力値を100から150にあげるか、の2つだと思います。
ちなみに、私はspecialistが「格好いい」と思い、「心臓の超音波検査」に能力を当てました。 何人もの良い師匠とも出会い、その病院の最終的なチェッカーとなりました。 手術適応を心臓外科の先生と決めたり、心臓手術中のエコーも担当しました。 また他科の先生から手術が可能かどうかの「エコーの依頼」は私が責任者でした(エコーの技術のために、心臓カテール治療に関しても、自分の判断で緊急性もある患者様にも判断をしていました。 私の私見ですが、カテーテル治療が出来ない医師、汚れ仕事をしない医師はエコーの技術は伸びにくい(たまに能力値が高く、そのようなことをしない医師もいますが)) しかし、generalistになることも、医師になった瞬間から考えていました。 それは開業するために、どこまでの能力を循環器科以外で診れるようになっておくか、非常に大事なことでした。 また、generalistになるためには、give and takeな部分が医師間にはあり、教えてもらうなら、その対価として、自分の技術も相手に教えるくらいのspecialistにならなくてはいけません。 研修医ならなにも出来ないはずなので、言われたことを文句を言わずにこなす、労働力がその対価になる事実は否めません。 つまり、わがままな後輩は損をする世界が医師の世界です(どの世界でも一緒だと思います) 普通に仕事をしていれば、70しかない私の能力は伸びないので、論文を読むだけでなく、英文で書く、海外での英語での発表、救急科や放射線科での研修を、あいている時間は「しなくてはいけなかった」し、「率先して」していました。 医師になった頃は10しかなかった能力値も、そのあとの研鑽で、また海外留学で、能力値は200程度にはなったかな、と思います。 能力値向上には、まさに、自己犠牲の精神がなくてはなりません。 町医者、開業医を「なにもできないgeneralist」だと思われる方もおられるかもしれません。 しかし実際は、大きな病院での責任者であることが多いのです。 私の心臓超音波の検査は、大きな病院の判断、診断と遜色ないと思っています(実際に、大病院でそういう立場にいましたので)

最後に、敢えて自分の経験から言うなら「最初に総合医になってから、専門医になるべし」は、間違っていると思います。 「専門医を目指しつつ、総合医の能力を同時に高めていくべき」だと思います。 専門性ありき、ですね。 「これだけは、自分の病院内では他の医師には負けない」という能力・技術がないと、医師としては、器用貧乏になってしまいます。


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