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一宮きずなクリニック

開業医は研究会などや、製薬会社からの情報提供などで勉強し、新しくなった治療方針に沿って治療するのが基本です。 これは当然私もしています。 しかしこれは、野球のバッターでいうと、打率2割5分、ホームラン5本、打点20の技術にとどまると私見ですが思っています。

私は、一町医者ですが、大きな病院の医師とは同じ治療はできませんが、一町医者として、打率4割、ホームラン55本、打点120を目指しています。 具体的には、私の書いた論文で、新しくなる治療方針(ガイドライン)が変わる、糖尿病の新しい効果的な治療法の報告、インフルエンザの見方の改定に携わる論文、などを執筆することを心がけています。 地域医療に関しても、「なぜ、開業医がしないのだろう?」という、抗生剤の耐性化の地域性について、統計をとることで、「適切でない」抗生剤を処方することがないようにする努力をしています。 これって、実は当たり前のことですよね。

かつ、私の経験(心臓超音波、心臓リハビリテーション)について、新たな執筆依頼があり、自己満足の自費出版ではなく、初学者でも読めるような工夫を凝らした本を執筆中です。 ほぼ、毎日いろんなことをしていますが、それがたたって、風邪気味になったので、昨日は執筆活動を久しぶりにしませんでした。

患者様の思っている以上の、高い水準の医療ができなければ医師失格だと思いながら、治療に今後も当たりたいと思います。


現在は、5日間飲み続ける「タミフル」、同じく吸入し続ける「リレンザ」、1日(1回)だけ吸入する「イナビル」、1日(1回)点滴する「ラピアクタ」があります。 今後、1日(1回)の飲み薬がでる予定です。

リレンザを使う医師はいないと思いますし、飲み忘れがなく、一回ですみ効果も強い「イナビル」が主流で、「ラピアクタ」も使いこなせないといけません。 ただ注意して欲しいのは、「喘息」の方は、「イナビル」(と「リレンザ」)は使用してはいけません。 吸入した粒子が気道を刺激して、ぜんそく発作を誘発してしまいます。

なので、「タミフル」も必要となってきます。 「喘息」の有無を聴かれない場合は、ちょっと待てよ、と思って頂いて構わないと思います。 患者さんからすると、自己防衛になるからです。 知っておいて欲しい必須の知識だと思います。


本日、勉強会にて大分からお越しの斉藤先生のご講演を拝聴し、その後質問攻めをさせていただきました。 それというのも、当院では、ビスホスホネートは基本的に勧めていませんが、顎骨壊死という副作用が、注射薬だとより怖いという方に処方をしています。 そのなかで、当院で新しい薬「プラリア」で半年の治療をして、骨密度が上昇しなかった方がいて、ご家族の方が心配されて、とある整形外科に連れて行ったところ「これでは駄目だ。 本格的な治療をしましょう」と言って、プラリアをやめて、ビスホスホネートの静脈注射に変え、ビビアントよりも効果のおとるエビスタ(私は処方しません)に変更されていました。 ご家族は納得されていますが、ビスホスホネートは諸外国では3年あたりで効果が頭打ちになることも報告されており(日本では7年とされている)、その方の骨折のリスクが高まってしまったかもしれません。

骨の強さ、骨強度は、骨密度だけでなく、骨代謝も大事です。 プラリアは骨密度だけでなく、骨代謝を良くするため、副作用も少なく、効果も続ければ期待できる最新の薬であることを理解していただければ幸いです。


開業医をしていると、自分がしている医療が正しいかどうかの判断ができません。 せいぜい、医学雑誌の特集を読む程度でしょう。 しかしこれは誰もがしていることです。 していない医師もどうもいるようで、糖尿病の治療をみているとよくわかります。 また、最新の質の良い論文を日本語に略したものでなく英語で読むことが大事です。 最後に、学会にいって他人の発表を聴講するのも大事ですが、自身で発表し、第三者にチェックしてもらうことが大事ですが、発表時間は4-5分で質疑応答も1-2分ですから、これも自分の鍛錬には十分とは言えません(海外発表は価値があります) さらにタチのわるいのが、聴講もせず、学会員としての点数を稼ぐために学会にいって、聴講をせず帰ってくるパターンです。 四国こどもとおとなの医療センター(香川県)や徳島大学病院では、発表しないのに学会に出席することは許されませんでした。
最後に最も自身の鍛錬になるのは、論文を英文で書くことです。 日本語でも最低構いませんが、英文で書くことで、その論文を書くために英語の論文をかなり読み込まなければいけないからで、さらに論文は書いたから医学雑誌に必ず掲載されるわけではなく、厳しい審査があって掲載されます。 有名雑誌であるほど、rejectといって掲載されないことも多々あります。 そこでどんなことが駄目だったのかを検証することで勉強になります。

開業医こそ、大きな病院で経験ができないため、こういった行為をするべきだと思いますが、県内ではそういった開業医はかなり限られているようです。 心臓リハビリテーションについては、県内の医師では、私だけが発表、論文掲載をしているようです。


昨年、高知新聞の医学コラムに「インフルエンザはイクラで診断」という題名で、咽頭の奥に水泡のような塊ができていればインフルエンザの確率が高いことが、日本人に開業医から報告されており、今現在、日本でも感染症専門医しかあまり知られてない所見だそうです。 私は10年前から考えていたので、報告が遅れたな、と思った次第でしたが、最近は、インフルエンザだ!という陽性所見だけでなく、この所見はインフルエンザではないな、という陰性所見がどうもあることに気づきました。 理屈もあるため、論文にして発表するつもりです。 咽頭をみるときに、「あーっと言って」は、解剖学に深くない(当たり前ですが)医師だと5年前に知りました。 私は、「口で息を吸って」で咽頭の奥を診ます。 こうするとすみずみまで見えます。 解剖学の教授にも確かめましたが、解剖学的には「当たり前」だそうです(笑) 胃カメラもそうでが、私が楽に飲んでもらえると思っている自信があるのは、解剖学を学んだからです。 顎を上にあげさせる医師は下手な証拠です。 食事を取る時に上を向きますか? という話です。

インフルエンザかどうかについては、少し面白い話がありました。 製薬企業の方の面会で話しており、インフルエンザは咽頭でわかるんよ、という話をしていると、「その話は◯◯先生が、去年からしているって聞きました」と(笑) どうも私の新聞をとある医師がみたようです。 タイミング的にも、私の記事をみなければ、その論文は2011年に発表されているので、もっと前からその見方で見ているはずだからです。 自分で発見したかのように話し、さらに自分の手柄のように話す人は信用できませんね笑


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