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一宮きずなクリニック

心エコー検査は、M-mode心エコー→断層像エコー→連続波ドプラ→パルスドプラ→カラードプラ→組織ドプラ→(角度依存性)ストレインエコー→2Dスペックルストレイン→3Dエコー、となっています。

2006年ですが、月刊「心エコー」に、ストレインエコーなどがある時代に、「M-modeは必要か?」という執筆依頼があり、「古くからのM-modeならではのサイン、またその特性(時間が横軸で経時的な評価が可能))から必要」という内容を書かせていただきました。 実際に現在も使用している施設しか私は知りません。 さて廃れた技術としては角度依存性ストレインエコーですが、2Dスペックルストレインと3Dエコーは今後も発展していくと思います。 弱点として、2Dスペックルは機械が自動的に心機能を測定する、のですが、綺麗に描出することができなければ、人間の手で心筋を同定するため「ズレ」が生じることと、研究のための研究・診療の域を脱していない段階だと思います。 3Dエコーはフレームレートといって画像処理に手間取り、パラパラ漫画のようにエコーの画像は見えるのですが、その枚数が圧倒的に少ないため、それが弱点ですが、私は弁膜症・心臓腫瘍などの治療には欠かせない存在になってくると思います。 3Dスペックルトラッキングも実用化されると思います。

心臓はポンプとして収縮するときに、心臓の先端部は体の下から見ると時計回転、心臓が体についている根元部分は反時計回転のねじれをしながら収縮しています。 そして拡張して血液を吸い込むときは、まずは収縮した勢いを利用したエネルギーを使わない「recoil」という「ほどけ」で吸い込み始め、その後収縮するよりも何倍ものエネルギーを使って「suction」、吸入することで血液を取り入れ、最後に左心室の硬さ、「stiffness」によって、血液が受け取りやすいかどうか、が決まります。

心エコーをしながら、「見た感じ」(実はあとから画像さえデジタルで取り込んでおけば、当院の最新のエコーなら2Dスペックルは得意とするところです)でねじれが悪くなってないか、左心室の硬さはどうか、などを総合的に判断して「レポート」を電子カルテに書くようにしています。

徳島大学の心エコー班50人(これ以上は増えません。歴史もあり私は47番目の末席です)がいますが、それらの先生方の協力もあり、弁膜症の程度(grade)をしっかり書くように、見るようにしています。 それに照らし合わせると、正常範囲のものが、経過観察が必要な「軽症」と根拠なくされていたり(徳大では軽症、とした場合、僧帽弁の場合は経過観察が必要、と意味します)するのを見かけます。 各施設での取り決めがあるので、一概にどれが正しいかがわからない、というのが現状の問題点かもしれません。 ただ唯一いれるのは、医師が心エコーを必ず自分でとる(たとえ技師がとったあとでも)というトレーニングを徳大では必ず関連病院でもします。 技師の意見をそのまま患者さんに伝えないのはおかしい、と思う次第です。


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