アインシュタインの名言です。 私はここで言われる想像力とは、絵空事を夢見ることではなく、「次に起こることを、よりリアルに考える能力」だと思います。 名言にも人によって解釈は変わるとは思いますが、私はそう思います。

先日、当院に初診でこられた患者さんがおられました。 HbA1cという糖尿病の指標で6.5%と悪くない値ですが、なんと内服薬は、アマリール2mgという、もう使うことはない(使う医師もいると思いますが、私は使いませんし、HbA1cが6.5%で2mgも内服することは低血糖を起こしている可能性が極めて高い危険な処方です)薬剤と、メトグルコ500mgとこれまた意味のない少ない容量で、副作用は起きても糖尿病をよくするエビデンスはない(最近就眠前に500mgを投薬して夜間のグルカゴンという血糖値を高くするホルモンを下げる、とう投薬方法もあるようですが、一般的ではありません)処方です。

さて、この患者さんは不安定狭心症で、救急車で搬送して、すぐにステント治療をおこないことなきを得たのですが、ここで想像力を働かせてみましょう。

低血糖が起こっているかもしれない、ということは、「交感神経が興奮している」状態がつづき、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい状態と採血と処方をみて、今、これから起こる事象を「リアル」に考えるわけです。 そうすると、昨年から続いている胸の違和感、という訴え(処方しているところでは、言っても何も答えがなかったようです)があれば、次にする検査はおのずと決まってきます。 そしてその結果もある程度予想して、結果通りでなくても、検査が全てではない、と考えるべきです。

想像力のない医師は、判断が遅く、後手後手に回る医師免許をもった外来に座っている一般人、だと思います。

自戒の念を込めて、、、

P.S その患者さんに限らず、そういった処方をする医師は「心筋梗塞製造マシーン」になっているとお思います。 今も他の患者さんが同じような治療をうけていると思うと、自分の身内が同じような想像力の欠如した医師にかかっていた経験から、腹が立ちます。 医師は潰しが利かない職業ですが、自分で考えない、自分の意見を言わない、想像力の欠如した医師は、適正に欠けます。

可能性としては、主に気管支炎や肺炎、遷延性咳嗽(長引く咳)、そして咳喘息です(結核などもあげるとキリがありませんが)

すでに抗菌剤の投与がされていて、聴診所見やレントゲン、採血検査で気管支肺炎が否定されれば、咳喘息に重きをおいて治療するべきです。

治療は吸入ステロイドが中心です。 吸入するステロイドは気管支にとどまるので(血液中に移行しないので)、妊婦さんへも問題ありませんし、小児の発達を阻害しません。 荒れた道路(気管)を、ロードローラー(ステロイド)で慣らす、とうイメージです。 早めの治療が効果を示します。

同時に去痰剤と咳止め、アレルギーの薬(シングレアという薬が体質改善になります)を処方することが多いです。

百日咳やマイコプラズマ感染症なども時には除外するべきです。

今現在、私が執筆中の本でも「ありとあらゆる可能性を考えるべき」ということをテーマにしています。

夜も眠れない咳は非常に生活の質を落とします。 必要な投薬(検査)がされていないケースもあるため注意が必要です。

私はある人の影響で、ツイッターでつぶやくことはしませんが、特殊な使い方をしています。

まぁ見るだけなのですが、英語の勉強になったりはします。

さて、ツイッターのロゴマークの鳥の名前は「ツイッター・バード」ですが、2代目です。 初代は少しデザインが違っており、名前も「ラリー・バード」という名前でした。

ご存知の方もいるかと思いますが、最近は八村選手がドラフトで入った、NBAの往年の名選手の名前です。 ちょっと言い方が悪いですが、「白人最高の選手」と表されます。

高知県にはプロバスケットボールチームがないですね、非常に残念です。 香川で働いていた頃は、ファイブアローズの試合をたまに(本当にたまに)見に行っていました。

昔や最近のNBA事情は詳しくありませんが、 歴代最強メンバーなら、 スティフィン・カリー、マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームス、ウェルト・チェンバレン はどうでしょうか? 少しマニアックな投稿になりましたね。

留学経験がある私に英語を教えてくれた先生は、Rは英語っぽく巻き舌で、Lは日本語っぽく「ラリルレロ」の発音だ、と教えてくれ、非常にわかりやすかったのを覚えています。 理にかなっているし、それを聞いてから専門書を読んだ方が、より頭に入ってきます。

医療の説明も単純だけでなく、本質を説明するべき、だと思っています。

「Check it out」を「チェキラゥ」と英語では発音します。 英語のルールを知っていると、なぜ、チェック イット アウト じゃないかが分かります。 まず、破裂音の次の母音は繋げていい → ck(クッ)+i (イ)= 「キ」、母音に挟まれた「 T」は「L」の「ラリルレロ」の発音にしてもいい →i + t + o(アウトのア) =イラ、最後の破裂音は略してもいい、out=アウトゥッ → アゥ

そうすると、チェキラゥとなるのが分かりますよね。 こうして英語の決まりごとを知っていると聞き取りにも意味がでてきます。 発音の練習の時も自信がもてます。

最後ですが、黒人や若い白人は「ハッドゥ」とあいさつしてくることが多かったのですが、全く聞き取れませんでした。 なんて言っているんだ? と聞いたところ、「How are you doing?」つまり、調子はどう? ということでした。 日本でいうと、チョリース、みたいな軽いあいさつで、日本人でもチョリースと言われても、あいさつされているのだな、としかわからないですよね? こういった、知らないとわからないこともあります。

理屈だけではなく、文化に触れたかどうか、の経験も交えて、医療について、分かりやすく説明できれば、と思っています。

親友から、以前このページで「自己啓発本は読まない」と書いていたが、「7つの習慣」をよんでいたじゃないか、と言われました。 たしかに読んでいた時期もありました。 最近は、自己啓発本を読みすぎた時期があり、あまりにも内容が薄いものがあるので、読んでない、というところでしょうか? 最近は、社会・経済の本を買うことが多く、買いだめしてしまい、読めてないものが多いのが現状です。

本の紹介ですが、池上彰さんの「宗教がわかれば世界がわかる」は名著です。 養生訓や菜根譚も読みますし、心に刺さったページには付箋をしますし、赤線を引いたりします。 新聞や、経済の雑誌でいいことが書かれていたらスクラップしています。

教えたくない本もあります、自分の生きて行くうえでのルール、となる本は隠しておきたいものです。

最近は、柳井正さん(ユニクロの創設者)の本が面白いですね。