私は県で唯一の日本心臓リハビリテーション学会の評議員です。 開業医で評議員になっているのは東北の先生と私だけです。
さて、心臓リハビリテーション指導士 という 資格は 医師ならば試験をうければ勉強しなくても100%受かる試験です(試験の前に1時間の講義があるので、心リハ専門でなくても受かります)
試験を受ける権利は2年以上の専門施設でも研修が必須ですが、抜け道があり、10日程度の「見学」で試験が受けれます。
つまり、「研鑽士」と「見学だけしましたけどしたことはありません士」に大きく分かれ、「見学士」が非常に多い。 これは学会にも、資格を乱発した責任があると思っています。
経験のない「心臓リハビリ専門」を謳うクリニックが四国で多く、問題視されています。 他の医師があまり誰もしないことや、自分に自信がないので、専門を「名乗る」だけの売名行為に近い、患者側に私がなったときに思うことは、標榜の詐欺だと思っています。 その多くが見学だけして(その見学をできるということは、クリニックを開業する前の病院でも全力で働いてない証拠です。 2週間も病院をあけれません)、そのまま開業、ということが非常に目立つ。 その後きちんと研鑽をすればいいと思いますが、そういった人はあまり見かけません(少なくとも私は会ったことがありません)
一応循環器内科、として、内科を標榜するため、その近くに内科のクリニックが出来にくい状況になります。 その地域の患者さんにとっては、標榜の詐欺で、本当にその心臓リハビリが正しいかどかもわからず、内科の知識も稚拙、そして近くに内科ができない、という不利な地域、となります。 医療の裏側をしっての、患者さん目線での考えです。 「あぁ、本当の内科、循環器内科ができて欲しかった」と近くに私の身内がマンションなどに住むとしたら、思うことです。

まずは、前立腺肥大で癌がなくてもPSAという癌マーカー(腫瘍マーカー)は上昇することを知っていないといけない(これは医師なら誰でもしっていることです)

その上で、最低でも前立腺の容積をエコーで調べて、「前立腺肥大がないのにPSAが高いのはおかしい」と考えるのが常識である。

 

が高知で開催され、米国の留学時代の先生とお会いすることができました(留学したときに全員が循環器内科だけではなく、腎臓内科や薬学部の方、放射線科の方、語学専門の方など多数おられました)
夜は自宅で高知の料理を一緒にたべ、6年ぶりの再会を果たしました。

今はSNSで繋がっている時代ですが、実際に会ってみて話す、という行為は感動的です。

なにはともわれ、お世話になった先生方にお会いできて嬉しかったです。

私自身も、執筆の仕事がひと段落ついたので、ようやく本年2本目の論文に先週から着手していますが、より一層頑張ろうと思いました。

2000年に介護保険が発足しました。 当初は医師がかく、主治医意見書が重要視されており、認知症がなくても、糖尿病などで、両下肢切断となっている方は「要介護5」となっていました。

現在は、主治医意見書よりも、市の(小)役人が聞き取り調査に行って、立ち会った家族などから聞いたり、香川県では入院中にきて、質問している内容を聞くと、「答えられるように」質問を誘導しています。

その聞き取り調査を重要視し、さらに、明らかに要介護が必要であるにもよらず、要介護1から、要支援1になったりする例が非常に増えてえいます。 実際にところ、介護保険もパンク状態なので、役人(公務員)は、点数を下げると評価が上がるように思えます。

私は生活のことをご家族から聞いて、そのことを意見書に書いています。 例えば、冷蔵庫に腐ったものがあり危険である、などですが、家族が言っても、冷蔵庫の中身を見ようとせず、やっと見てもらうと、腐っているかどうかの判断は私はできません、という始末です。 匂いを嗅いだり、賞味期限などをみたり、通常の日常生活をしていれば、「腐っている」のはわかるはずです、とご家族より。

よっぽど、鼻が悪いのか、公務員の小役人の方が認知症なのかもしれませんね。

市の部署自体が、認知機能がおちていると思われます。

その証拠に、再認定をするさいに、意見書に、要介護1だった人が、悪くなっていることを具体的に書いているのに要支援1になっているが、調査した方の名前を公表します、と書いたところ、要介護1になりました。

おかしな話です。

弱者を踏みつけるような、大人のイジメにみえてしまいます。 こういった行為は私は最も嫌う行為です。

私自身は、漢方薬に関しては発表歴もありますが、そればかりをしているわけではなく、あくまで西洋医学(漢方が東洋医学としたら)が中心で治療をしています。

しかし、特定の疾患の場合、漢方薬が非常に効果があったり、安全だったりすることがあり、重宝する場合があります。

五苓散:万能薬です。科学的にも作用が確認されています。下痢でも浮腫でも、めまいでも効果があります。

桂枝人参湯:胃腸炎に効果があります。 当院では点滴中に2包飲んでもらうことがあります。

柴苓湯:これも胃腸炎に効果があります。

半夏厚朴湯:循環器内科が、「心臓神経症」に使うことがある薬です。 喉のあたりからお腹の上あたりの症状に効果があります。 私の統計では、65%の方が(期間も様々ですが)これで治ります。 3個以上の詳しい検査をしていると、9割以上の効果が認められることを発表しました。

芍薬甘草湯:筋肉を和らげる効果があります。 足がつる、などには相当効きます。 外科の先生から、救急外来で、虫垂炎(いわゆる盲腸)が疑われるけども、お腹がいたいためお腹が触れにくい場合、この薬を飲んでもらうと、お腹が柔らかくなり、虫垂を触れ、その部分が痛いから間違いない、とCTを取る前に診断する人もいるくらい、効果があります。

葛根湯:風邪のひき始め(だけ)に効果があります。 肩こりや乳腺炎にも効果があります。 つまり授乳中でも問題ない薬、ということになります。

麦門湯:痰が切れやすくなり、咳を止める効果がありますが、私自身は単体ではあまり使いません。 これで治った、という人をみたことがないからです(使わないからかもしれませんが)

当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸:更年期障害に使う漢方薬です。 その方のタイプに合わせて処方します。 更年期障害は、E2(エストロゲン)とFSH(エストロゲンをださせる脳からのホルモン)を測定すれば、支給の手術をしたかたでも診断はつきます。

抑肝散:認知症の方の怒りっぽさ、に使います。 かなり効果は期待できます。 現代社会において、この薬がないと治療に難渋すると言っても過言ではありません。

他にも私が使う漢方薬はありますが、代表的なものの紹介とさせてもらいます。

効果がない漢方薬は使わない、また理屈がある漢方薬は使う、それ以外は使わない、というのが私の方針です。 漢方薬だけ異常に詳しい医師、とうのはどうか、と思っています。 他のことも詳しいならいいのですが、漢方薬をメインに処方を組み立てられると、非常に飲みにくいので、出される側としての意見ですが。