心臓リハビリと似ている部分があるのが、呼吸リハビリと思われがちですが、重症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんに対しては「リハビリをしない方がいい」という報告もあるのが、心臓リハビリと違う点です。 そういった報告は非常に少なく、「呼吸リハビリはどんな悪い人でもした方が良い」という報告が多数占めているのですが、実際はリハビリをすることで、余計に普段の生活で動けなくなり、逆効果になることがあることを、「論文」ではあまりかきませんし書かれていません(少数です)

私自身は、心臓リハビリをしている人の中で、呼吸機能が悪い方には別メニューをしたり、どちらかというと、その方の日常の「評価」をすることを目標としていました。 もちろん、軽症の方には良いことが多いことは明記させてもらいます。

運動だけではなく、食事の見直し(指導)、リハビリをすることによってどれくらい具体的に良くなったか、を「評価」するのが重要だと考えています。

呼吸器専門医(県外で本州の医師です)とも意見は一致しています。

私はそういった私の知り合いの大学病院(高知大学ではないのですが)での医師との、最も一致した意見ですが、何事も、「したことがないのに、専門です、で開業するのは詐欺行為で、医師としての資質にかける」ということです。
心臓リハビリもそうです。 大学病院、最終拠点病院で、重症例を経験せず、座学で「心臓リハビリテーション指導士」をとったから、「専門です」は、本州では許されない行為ですが、高知ではどうでしょうか? どうも許されているのが不思議です。 そういう資格を乱発する学会にも問題があります。
賢い患者さんになってほしいと私は思っています。 本州では患者さんが学会にいくことも多いので、7月の「優しい社会」に寄稿させてもらいました。 患者さんが自分の疾患の学会に出席すれば、自分のかかりつけ医の行動がわかると思います。 さらにいえば同系統(心臓リハビリは循環器なので)の診療所、つまり循環器はもちろんですが、内科に関しても、近くにはできない暗黙の了解があります。 近くに住む人はそういう事情を知らない方が多いと思います。 私は事情を知っているので、私が医者ではない場合、その近辺にすんでいたら、「違うクリニックが開業して欲しかった」と思います。 なので、そう思われないように逆に注意したいと思います。
開業医で循環器といっても、その中に専門が複数あります。 心臓リハビリは流行りだしたのが10年くらい前です。 それ以前から経験しているかどうか、2週間の経験(見学)しかしてなくても、「心臓リハビリテーション指導士」は医師ならば100%とれてしまう、全く意味のない資格ですが、患者さんは「専門なんだ」と思ってしまうことでしょう。
私はこういった開業を「標榜の詐欺」「スキマ産業」と思っています(自分に自身がないので、資格だけとって独自性をだそうとしているのです) 患者さんからその医師に質問してみるといいと思います。 質問内容は、「大病院で何年研鑽しましたか?」 「論文は英文で書いた経験がありますか?」 「まさか見学を経験といっていませんか?」 と質問してください。 その質問で、メッキが剥がれる医師は、四国には非常に多いのが現状です。 高知にもあるかもしれませんね。

 

私は野球はしませんが、野球をみていて思うことです。 7種類の変化球を持っていても、遅いボールは打たれます。 しかし170kmを投げ込まれると空振りするでしょう。 私が思うに、170km(普通に考えたら150km以上)のスピードが投げれない時に、変化球を覚えるような考え方がいいと思っています。

野球以外でも、その分野では超一流を目指すべき、だと思っています。 私は音楽はしませんが、音楽をするなら、作曲ができて、売れるほどの技術を目指さないと意味がない、と思います。 凝り性なせいもあると思います。 医学でも心機能と心不全治療には特化して、心臓超音波検査は「本がだせる(=自己満足の粗悪な自費出版が出回っています、ご注意を。 私が言っているのは、執筆依頼が出版社からきて、印税をもらう、というレベルです)」レベルを目指していたので、32歳の時に「心臓超音波」に関する執筆依頼がきました。 少しかじれば良いや、では130kmのバッティングマシーンで意味はありません。 どんなことでも、やってきたことに関しては「本がだせるレベル」で医学は取り組んでました(心臓リハビリでも、四国では唯一、学会から共同執筆者として選ばれ、教科書に2章分執筆しています) がん治療や心臓リハビリ、糖尿病治療、感染症でも、その分野では論文をかけるレベルは最低レベルとして研鑽をしていましたし、実際に論文を1年で9本載せたことがあります(英文が5本と、今となっては和文は書かないので少し稚拙ですが)
別に論文にする必要はないのかもしれませんが、論文を書く時間は、その論文を書くために相当な調べ物をすることになります。 それこそ最新の論文をみて書かないと通らないので、その分野のエキスパートになれます。 師匠に教わったことですし、私も納得して書いていましたし、今も続けています。

米国での最新の論文ですが、米国では低所得者は心血管死亡死が高いとされている背景がまず、日本と違うことがあります(日本ではそういう研究はされてないので不明ですが、国民皆保険なので、米国とは違うでしょう)

その上、配合剤が推奨されてない場合が多いということがあります。

簡単に言うと配合剤は多くの薬を飲まずにすむ利点などから、健康にいい、という論文です。

日本では配合剤は保険でカバーできます。 私もできるだけ薬の量を減らすことに気を使っています。

なぜ国も胃カメラ推奨としないのか不明です。 バリウムでは早期の食道がんを見逃す可能性があります。 酒飲みsmokerは絶対に胃カメラで食道を見てもらう必要があります。 それも、色を変更できるカメラで。 通常の胃カメラでは見逃す可能性がある病変も、当院では見逃さないように食道を通常の見方と、色を変えて2回みるようにしています。 また、肩に注射して胃の蠕動運動を止めることも基本的にはせず、胃カメラで「ミンクリアー」を使用しますので、安全かつ痛みもありません。

どうせ検査するなら、安かろう悪かろう、はよくない、と思います。

胸部レントゲン写真とCT検査の違いくらい(いやもっとかな)大きく違います。 胃カメラが飲めない人は眠りながらしてもいいと思いますが、ウトウト(それでも寝てしまう人はいる)する程度の点滴で、モニター心電図や酸素濃度を測定しながら、何かあっても「挿管」ができる状態でするべきです(格言:セデーション(眠った状態にすること)は息が止まることを前提に考える)
ピロリ菌除菌後の方や、自然除菌されていることが考えられる方(一度胃カメラするとわかります)、もうすでにピロリ菌が住めなくなってしまっているほど胃が弱っている方、は1年に1度胃カメラをすると、1.5/100の確率で胃がんが見つかります。 食道がんも入れたらもっと確率は上がると思います。

健康になりたい、体重をおとしたい、でもどうすれば? 基本は自分の食べる量を減らすカロリー制限です。 ただ、必要以上のカロリーを制限してしまうと、脂肪からだけではなく、筋肉も減ってしまい、リバウンドの原因となります。 そこで巷で流行っている、糖質制限、という考え方が出てきています。 私は理にかなっていると思いますが、制限しすぎるのもまだよくわかってない以上、勧めるレベルではないのかな、と思います。 非常に考え方はシンプルで、糖質を取らなければ、体が動いたり、考えたりするのに必要なエネルギーが糖から内臓脂肪の脂肪のケトン体に変わるので、カロリーは制限せず、むしろ必要カロリーは必ず摂取し、筋肉が減るのを防ぎ、代謝はよくしたままで痩せた方がいいだろう、という考えです。

この筋肉を減らさずに、というところが私はいいと思っています。 私自身、研修医の頃、15kgを1週間で痩せた経験があり(スポーツ飲料のみ飲んでいました)、メガネ→コンタクトに戻す、当直(とは言えない責任が少ない副直)を2日に1日することで、病院にすむことになり髪がのびて、手術着で病院のサンダルで歩くようになり、「誰?」と言われました。 医学部6年生では部活が終わり、運動をしなかったので、10kg太ったのですが、当時のメモ(レコーディングとも言えます)をみると、ほぼポカリスエットか、コカコーラ、たまにチョコレートだけをとっています。 その結果、60kg台(ちなみに身長は175cmです)まで下がりましたが、筋肉が落ちてしまっており、maxのベンチプレス90kgだったのが、今は65kgがぎりぎり上がりません。

カロリー制限で体重を落とすのは、基本だと思いますが、偏ってはいけないと思います。 事実私自身は痩せた後、多発生胃潰瘍をおこしており、吐血(夜中でした、ので、次の日から働いていました、医者としては最低な行為ですね、ただ自分がどうしても働きたかったのでそうしてました)したこともあります。 タンパク質が少ないと、出血傾向になる、という論文を2年前に自分自身で書き、それらに対する論文も読み漁り、当時はまだ20代で若かったからできた特殊な減量法だ、と思っています。

最近、いろんな医者で共同執筆する中で私が書いた文章から、編集の方が非常に優秀で、「これはレコーディングなので、それを表にして読者に読んでもらいましょう」となりました。 私は、きずなクリニックで栄養指導をするために1週間どんなものを食べたかを記録してもらうように栄養士がしていると、自然と栄養指導のときまでに体重は減り、糖尿病もよくなっていることが多いことを書いたのです。

こういった、レコーディングは非常に大事だと何人もみてきて思います。

https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html

である程度の自分に適切なカロリー数を計算したうえで、食事のレコーディグ、そこのプラスして、何歩歩いたか、を記録してみてはどうでしょうか? 体重が落ちないのは、ここに原因がある、と自分でわかるかもしれませんね。