ジェネリック薬品のいいところは、「値段が安い」、ということだけです。 これはこれで大事なことですが、正規の先発品とは、「違う薬」と認識してもらってもいいと思います(薬の中の有効成分のみ一緒で、他は全く違うからです。 唯一、オーソライズド・ジェネリック という、先発品を作った会社がジェネリック薬品を出している場合は、同じ、と言ってもいいと思いますし、値段も変わりません)

ジェネリック薬品を作る会社は、どうも貼る薬に関しては、ノウハウがないようで、被れたり、かゆみがでたり、効果がない場合が非常に多いと感じます。

特に心臓の血管をひろげる貼る薬に関しては、ジェネリックは避けた方がいいでしょう。 良いことはありません。

私が医大生の頃、バスケットボール部の主将をしていました。 主将としての反省点はかなりあり、今当時に戻ればしたいことばかりです。 スローガンの大事さはわかっていましたが、部員に浸透してなかった点も反省すべき点です。 私は、部の伝統的な「硬く守って、速攻。 速攻ができなければ、2人目、3人目の速攻崩れで点をとる」というものがあり、それを続けたい気持ちでしたが、なかなか浸透せず。 もっと言い続けるか、部員も変わっているのだから、「ハーフコート・バスケットボール(ゆっくり時間をかけて、相手の陣形を崩す戦略)」でパス回しをきちんとする、ということに切り替えて、練習試合をもっと組めばよかった、と今でも思います。 それでも私を信じてついてきてくれた後輩、先輩には感謝しかありません。

さて、反省はしても、後悔もしても、それを社会人になって活かさないのでは意味がありません。 当院では、「がん検診を疎かにしない専門的循環器診療」をスローガンとしています。 また、「ほうれんそう」ではいけない、まずは「相談」をするように、を徹底しています。 スッタフも患者さんがみてだらしない、と思われないように、ユニフォームを着崩さないようにしています。 これは留学や今までの私が様々な病院で感じ、いいことは取り入れ、悪いことは直すようにした結果です。 もちろん、今後も進化していかなくてはいけないと思います。 まずは「病院で待つ時間ほど無駄なものはない」と私自身思っているので、その辺りから考えないといけないと思っています。

現在私が定期購読している、「Heart View」(循環器専門雑誌)と、「月刊 心エコー」(心エコー専門雑誌)に、私自身が寄稿したこともあります。

頸部に聴診器を当てるだけではなく、実は鎖骨に当てた方が雑音が聴こえやすい、や、触診で動脈硬化や心臓疾患の補助診断方法として使えることを書いています。

また頸静脈の視診については、かなり勉強して寄稿しました。 これは「循環器内科」という雑誌にも掲載されていますが、心疾患の診断にも有用ですし、現在はエコーを使用して頸静脈にカテーテルを入れるのが普通になっていますが、それは10年くらい前からです。 熟練の麻酔科医や循環器内科医はエコーを使わなくても普通にカテーテルを入れれることができます。 なにせ、頸静脈が視えているのですから。 なのでエコ9ーが主流になってくる前は頼まれて挿れることがあっても一回も入らないことや、合併症などもおきませんでした。 もちろんその上でエコーが主流になってからはエコーを使っていたので、より楽にカテーテルを挿れることができましたが、緊急の場合やエコーがその場にない時などもあります。 そういった時に、「エコ9ーがないからいれれない」ということになってないのか心配です。

親交のある医師、歯科医師と会って話す機会があり、他科のことも勉強できました。

それぞれ事情があるようですが、どの先生も「説明」を重視する、とのことでした。

私自身の診療スタイルについても重要視しているつもりです。

今現在の病気の状態、今後どうやってなおしていくか、などです。

信じられないのは、治療方針を医師、歯科医師自身が説明しないことがある、ということです。

私は病名をときに紙にかいて説明しますし、画像や模型で説明し、その内容を渡すことがあります。

これが当然だと思っているので、逆の立場になったときに、そうされなかった時、違和感を覚えます。

当院は心臓内科(循環器内科)を主な標榜にしていますが、実際に大病院への紹介は、循環器疾患:癌:その他=5:4:1 と悪性腫瘍で紹介することが約半数の患者さんです。

心臓内科、はおそらく23年前に父親である、福田善晴が「福田心臓・消化器内科」として、日本で初めて(?)心臓内科を標榜したのですが、高知市の方から途中で「心臓内科」は前例がないから駄目、ということを言われました。 現在は、元に戻しているのですが、その理由は、国立循環器病センターが「心臓内科」を標榜したから、高知市でも問題ない、という判断をしたのかも知れません。 行政は本当に事なかれ主義だな、と思った次第です。 当時の責任者はとっくに違う部署に行って、責任はとりませんし、「当時は申し訳ありません」ということも言われません。 よって、私は「循環器内科」ではなく、行政に対する「心臓内科」を敵討ち(?)ではありませんが、最初から標榜するつもりでした。

当院では、乳がん、子宮がんの検査はできません(大腸カメラはついに他院でしたくない、という人のために1例しましたが、基本、便潜血検査や採血検査でひっかかった人に、福田心臓・消化器内科で、高知県では初めて導入した大腸CT(当時はそこでしかうけれない検査でした。現在はどこがしているか不明ですが)や大腸カメラをすることができます。 肺がん、腹腔内のエコーでわかる癌、食道・胃がん、(男性なら)前立腺癌の検査ができます。 早期発見が必要な癌には、乳がんと子宮がん以外は対応する体制をとっています。 肺がんに関しても紹介状代や診察代なしで、福田心臓・消化器内科でCT検査をすることで、癌の芽を経過観察することができます。

常々思っていたことですが、循環器疾患だけをみるなら、大病院でみて、普段の診療のかかりつけ医は、他科のクリニックがいい、と思っていたので、逆算して、循環器疾患は当然専門として、元々は消化器内科医でしたので、糖尿病内科や、悪性腫瘍にかんしては、消化器癌、(急性白血病のぞく)血液内科の癌の治療経験、膠原病に対する治療を大病院で、人の倍経験することで、研鑽が必要と思っていました。 それを形にしたのが現在のクリニックです。 循環器疾患に関してはもちろん、紹介をうけるときに循環器のクリニックがいいのは当然なのですが、そこで、大病院と同じ検査をするのであれば、「患者さんをトータルでみえない」と思っていました。