ビタミンDが糖尿病と何らかの関係があることは考えられていて、過去ビタミンDを摂取することで糖尿病の改善がみられた論文もあります。

ビタミンDが体内に取り込まれたときに、膵臓のβ細胞の機能改善や、組織でのインスリン抵抗性を改善する、という理屈がありました。
ただ、このたびNEJMという有名な医学雑誌の論文では、「効果はなかった」としています。

理由としては、対象となったビタミンDを飲まなかった人のなかにも、サプリメントとして、ビタミンDを毎日摂取していた可能性、をあげています。 どうも日本よりもアメリカでは、ビタミンDをドラッグストアで売っていて、参加した年齢層では10人中8人がそういったサプリメントを摂取したいたことも影響しそう、とのことです。

こういった実験では、何を飲んでいるか、は対象の方いは告げられていないので、結果としては、有名雑誌にのるほどのものではないような気がしますが、「アンチテーゼ」、いわゆる、今までの通説を覆す論文は注目されやすい、という事実があります。

この論文だけで、ビタミンD摂取と糖尿病の関係は、全く意味がない、と結論づけるのは早い、と思う次第です。

 

私は阿波踊り数回、よさこい祭りに1回、コンテストに1回踊ったことがあります。

どちらも熱中症になる可能性があります。

よさこいは成長する祭り、だとされています。

しかしすでにダンスコンテストとなっています。

阿波踊りは歳をとるほど踊りに味がでます。 老若男女が楽しめます。

よさこい祭りが悪い、という訳ではありません。 ただ現時点では、若者のコンテスト、と名前を変えれば良いのに、と思います。

ダンスに興味がない私は花火は見に行きますが踊りは見に行きません。 阿波踊りのDVDを買うことはありますが、、、

 

論文を書くのもそうですが、「医学書」「一般向けの医学書」などを執筆していると、学会や研究会にでても、「なるほど」だけではなく、自分なりに持ち帰って調べて、自分の本に使えないかな? とネタを探すような感覚になると思います。 私が書く文章はどうも発想が「中学生」と言われますが、計算して書いているのですが、やはり文章のプロからするとそれをリライトするのは難しいようです。 私に絵の才能があれば、漫画にするのですが、推理小説も好きなので、どうしてもそっち方向で医学書も書いてしまう。 恋愛ネタもイマイチのようですが、私にとってそれはキャラ付けであって、大事なことではなく、途中で読者が、「こういう考え方もあり、なのか」と医学的に思ってもらったうえで、最後に「えっ、この伏線が拾えてる」と思ってもらえる方が大事だと思っています。

 

以下に以前執筆した本を載せます。 34歳と36歳の時に執筆したものです。

恋する心エコー−心機能は4つの線で理解できる

論文化され、通説になっていますが、見返してみると私が香川から高知に持って帰ってきた心臓リハビリを続けておられる方は、年齢は5年たっていたり、1年の方もいますが、全員、eGFRという、尿の中に悪いものをだす値が改善していました。 特に、慢性腎臓病の初期の方には効果が非常に見込まれます。

患者さんに数値を伝えると、「気持ちがいいから続けているけど、そんな効果もあったんだな」「圧迫骨折をしているから機具をつかった筋トレができないけども、心リハは安全にできる」「運動中に医師、看護師、理学療法士がみてもらえるので、スポーツジムよりもいい」という意見があるなか、そういった「数値」で改善することを伝えるとより喜んでもらえます。

ここで、腎機能をよくするエビデンスが揃ってきました。

やはり、最も重要なのは、食事の塩分制限を除くと、

RAS阻害薬という内服薬 だけだったのが、

トピロリックという尿酸を下げる薬が血圧を下げずに腎機能をよくする、糖尿病の方はSGLT-2という糖を尿にだす薬、そして「心臓リハビリ」という手段がでてきました。

腎機能が悪い、と言われた方、ぜひ来院を検討してください。

ミスター救急、と全国でも有名な救急医でしたが、このたび救急を引退されました(実際のところ、今後はどこまで関わるかは不明ですが)

私はDMAT隊員だったので、自衛隊の演習場で訓練をしていた時に、知り合いになり(当時のことなので、現在はお忘れになっていると思います)、四国こどもとおとなの医療センター時代に、毒素を飲んで自殺を図った方の透析膜について、香川から高知赤十字病院の西山先生に電話をして、質問させていただき、救命できたこともあります。

偉大な先生です。 救急医の手本となるような方でした。 救急は非常にストレスのかかる仕事です。 そんななか、そういうそぶりを見たことがありません。 高知の開業医、一町医者としてだけでなく、自分が患者の立場になれば、仕方ないにせよ、かなり大きな損失であることは間違いありません。 高知県の救急医療のレベルを上げた方です。 今後もなにかしらの形で救急に関わっていただきたいと切に願います。