消化器疾患について

医師の専門医制度とその維持を考察

各学会が学会に来て欲しい、学会に入会して欲しいと「専門医」を乱発しています。

私は、「循環器専門医」「超音波専門医」「内科認定医」「心臓リハビリテーション指導士」と「産業医」を持っています。

ちなにみ2年くらい(?)の在籍期間が短かったため消化器内科専門医、と、内視鏡専門医は取ることができませんでした。 その気になれば放射線科医の「読影医」までは目指せたかもしれません。

ここで「じゃあ専門医の方が腕がいいのか?」という大前提になりますが、はっきりいうと全く関係ありません。 先日とある大病院の消化器専門医で内視鏡専門医が私が紹介した「胆嚢がん疑い」の方に、胃カメラを眠っていた患者さんに超音波内視鏡をするまえに癌や潰瘍がないことを確認したそうですが、紹介状返事がまだで、患者さんもよくわかってなかったみたいで、当院ですぐに胃カメラをしましたが、早期の胃がんが見つかりました(非常に分かりづらく、1ヶ月以上のタイムラグで当時はより診断は難しかった可能性もあります。 ただ専門医だからといって腕がいい、ということではない証拠にはなります。 他にも消化器専門医のもとで肝臓のエコーをしていて、当院に移られたときに腹部超音波をすると胆嚢がんや腎臓がんが見つかります。 これは消化器専門医といっても肝臓に特化しすぎて他の臓器をみてこなかったので私より医師年数が上でも、経験という壁で私にスキルで今後勝つことは難しいでしょう(逆に私が劣ることもあります。 そういった手技は私はしないことにしています。 例えば乳房のエコーや下肢動・静脈のfull studyのエコー、関節エコー(関節リウマチかどうかがすぐに分かります。この検査が出来ない整形外科医は半人前です。なぜなら循環器内科医の私ができていたスキルだからです)

私が知りうる限り最も意味のない資格が「心臓リハビリテーション指導士」です。看護師、理学療法士などには難関(薬のこと、エコーのことなどがあるので)で50-70%の合格率ですが、医師ならば100%の合格率です(過去1人落ちたそうですが、どうやら試験を受けなかった(忙しくて?)可能性もあります) しかも裏口入学があります。経験をつまずに書類の提出(これも循環器専門医の煩雑さに比べると1万倍簡単です)もなく、試験の30分前に出るところを教えてくれるので落ちようがありません。 私は信用のためにもっているだけで、大学教授などのように「学会の評議員」になっているので、この資格は意味がないように感じています。

開業医は休めません。 学会活動は非常に勉強になるのですが、その時間診療をしていることが多いからです。 それで腕が落ちていくのが嫌で、私は論文執筆をしたり、高知県での研究会に出席するために診察受付時間を17時(午前だけのときは12時にしています) 19時まですると研究会が始まる時間なので間に合いません。 また自宅で勉強することができないし、論文も書けないのでは、と思っています。 勤務医は代わりの医師がいることから学会に出席する敷居がひくく、単位が取れるので非常に楽です。
最後に、内科認定医と内科専門医では勉強した時間もかなり違います。 私が専門医をとらない訳は、「維持」ができないからです。 受ければ受かる自信はありますが、これ以上資格を増やしても開業してると維持ができなくなるためです。