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循環器内科の診療所はどこでも一緒? 答えは「NO」です。

 

皆様は、診療所やクリニックで標榜(看板やインターネット、新聞など)している「循環器内科」(一宮きずなクリニックでは、分かりやすいと思い、「心臓内科」としています)が、全て同じだと思っていませんか?

 

それは間違っていると断言しても良いかと思っています。

 

循環器のなかでも、その専門性によって6系統に分かれます。下図のごとく時計回りに、心臓カテーテル、不整脈、画像診断、基礎医学、心臓リハビリテーション、そして心エコーとなります。※2016年時点では、「和温療法」という心臓リハビリテーションを行って良いという施設は、高知県では、福田心臓・消化器内科だけでした。(現時点では着手できていませんが)

隣り合ったスキルは身に着けやすいということがあり、また例外として、心臓リハビリテーションは心臓外科があるような大きな病院で、重症例をどれだけ経験したかどうかで医師としての力量が大きく違ってくること(医師が「心臓リハビリテーションを専門としています」と言うことが疑問な場合もあります、基礎医学だけは特殊で周囲とは関係ないという2点があります。

 

 

※これは自戒の念を込めてですが、心臓カテーテルや心エコーの能力が中途半端なうえに、重症例の経験がなく、スキマ産業的に「心臓リハビリテーションを専門で始めました」は、心臓リハビリテーションを貶める行為・発言に近いと思う次第です。

なぜなら、「心臓リハビリテーション指導士」なる資格は、他の専門医資格とちがい、経験がなくとも、裏口入学的に見学だけで簡単にとれる資格だからです(もちろん「見学指導士」から勉強・経験して「通常指導士」になる方もいると思います)。 この資格に騙されないようにすることが重要だと思っています。

私も持っていますが、ある意味「信用」のために持っている、という感じです。

この資格を持っていなくても、論文を書き、心臓リハビリテーションに詳しい医師や、理学療法士の方を知っています。(資格に意味がなく、お金の無駄とおっしゃっていました)

私の専門は、心臓カテーテルと心エコー、重症例の経験のある心臓リハビリテーションでしたが、基礎医学を学びたいと思い、徳島大学循環器内科教授の佐田先生と、現:四国こどもとおとなの医療センターの研究部長の福田信夫先生から推薦状をいただき、米国フィラデルフィアにある、Cardiovascular research center(CVRC)に面接をうけ、研究員として約1年間、基礎医学を学ぶことが出来ました。

 

その経験は、患者様を診る上で、組織や細胞レベルのことまで考える癖がつくので、どのような治療をした方がいいのか、医療の考え方や治療の引き出しが増えた、と思っています。

また留学は英語に不慣れな私には厳しいものでしたが、医学だけでなく、「観光ではなく、暮らした」という経験は、私にとって人生観が変わるほどの財産となりました。

 

現在、日本から海外への留学者が減っていることが問題となっているようです。ただ、一生に一度のことなので、チャンスがあり、希望があれば、どんな国でも良いので、行くべきだと私は思っています。

 

※私は漫画を読むのが趣味で、ハンター×ハンターやJOJOの奇妙な冒険から講演会などで、この図で解説することが多いです。