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一宮きずなクリニック

高知県は「開業医への受診の段階で「ワンストップ」での検査ができるように働きかける」という方針をだしています。 当初、開業医(診療所)は協力医療機関になる機関はほぼ全くと言って良いほどありませんでしたが、2回目の公表で大きな病院がむしろ手を下げて、診療所が手をあげる(といってもかなり少ない)ケースがあります。(インターネットで調べることができます)

では、診療所ではどんなことをするのか? 患者さんに対するメリットは?デメリットは?

診療所レベルではPCR検査自体はできません。断言しても良いですが、そのような装置をもっていません。ちなみに留学中にPCR検査を「マウスの遺伝子」からしていましたが、100%の検査です、PCR自体の結果は数時間で判明します(その前段階がややこしいので時間がかかります)。 ただし、コロナウイルスに対しては、「きちんと」ウイルスを採取できていないと100%とはいえない検査になってしまいます。

では、診療所ではどのようなことをするのか? それは患者さんの鼻から綿棒を奥まで5分間いれ、時々回しながら、そのあと無菌のスピッツに入れて、保健所、取引のある会社、が回収にきます。 その間患者さんは結果がでる1日から3日間は自宅待機、となります。

メリットはPCR検査をしている医療機関への検査のための移動をしなくていい(ワンストップ(つまり医療機関が診療所だけでいい))ということです。

デメリットはPCR検査が必要となった場合に移動しなければならない、ということです。 あとは、手を挙げている医療機関には頭が下がりますが、その医療機関の医療従事者の感染リスクがあり、そこから院内感染や通常受診をされている方への院内感染の可能性が上がる可能性がありえることです。 これは大きな病院で、発熱外来、などで「徹底して感染予防」をしていて、通常の診療を医師が一人でない場合は、発熱外来の医療従事者が休める場合にはほぼ院内感染の可能性が極めてゼロに近い、となると私見ですが思います。 コロナウイルス は医療機関だけでなく、街中でも感染のリスクはありますが、医療機関では持病を持っている方が受診されているので、私は診療所での検査はまだするべきではない、と思っています、理由は下記に。

10月の時点ではコロナウイルス 検査は日に10-20件で陽性者はまだ少ないのが現状です。8月などはPCR件数が0件の日も数日ありました。 またウイルス性肺炎になっていれば、自宅待機などしている場合ではないので、即刻入院して治療が必要になります。 つまり診療所で検査をするということは、肺炎ではなく、疑わしいレベルで自宅で待機できる方に限る、ということになります。 どうしても検査には医療従事者の感染リスクがありえます(どんな防護服をきても「絶対にない」という医師はいないと思います)が、可能性を低くするためには、多くの診療所がしており、当院でもしている保健所に連絡をして、その時に検査ができる医療機関に受診をしてもらう、というのが東京ではなく高知県では良いのではないでしょうか? なにせ検査件数が少なすぎます。 もちろんこれからの季節は分かりませんし、迅速キットも性能が良いものが出てくれば、話はちがってくるかもしれません。 検査を診療所であえてすることの意義が少ないし、同時に高知県の方針(各県でも同じようですが)が医療機関に丸投げ、というように感じます。 検査をしない、のではなく、検査をできる機関への紹介、が診療所では大事なのではないでしょうか? そのシステムがスムースにできるように構築することが、県がする重要なことだと思います。

ウイルス性肺炎なら、当院で検査しますので、2日間自宅で待ってください、などは意味がありませんので紹介するのが患者さんのためです。 自宅待機が可能、な場合は検査可能な医療機関に紹介をさせていただき、耳障りのいい「ワンストップ」などの言葉は廃止してもいいと思います。

義憤の心をもち、診療所で検査をする、という医師の意見も分かります、それが正しいのかもしれません。 いろんな意見もあるなか、私はこの冬は院内での検査をしない、それがトータルでみてスタッフ、患者さん(コロナ疑いの方にとっても)のため、だと思っています。 コロナ疑い、の場合でも今の体制なら12時間でわかるようになっており、保健所から適切な医療を患者さんに伝えることができるからです(ちなみに当院で検査を紹介して陽性になった方はいません) もし診療所で日曜日に結果がでて、陽性となった場合、大きな病院で検査をしてないので、保健所を介した検査でなく、検査会社に委託している場合、非常に混乱をまねくのではないか? とも思います。 上記はあくまで10月中旬の私の私見です。


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