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恵まれている日本の医療制度・生活の安全性 〜海外と比べて〜

皆さんはインドではIT企業が盛んである、とご存知だと思います。 私をはじめ、多くの人が、「インド人は数学が強いからだ」と思ってないでしょうか? 実はそうではない一説の答えが、池上彰さんの著書『宗教がわかれば世界が見える』に書かれています。インドでは、身分制度である「カースト制度」というものがあり、親の職業を継がなくてはいけない決まりがあるのですが、貧困から抜け出したい人々が、新しい職業でカースト制度に当てはまらないIT関連の職業につきたいから必死に勉強する、ということが一因のように書かれていました。

日本では、職業選択の自由が憲法で保障されています。日本人の多くの人々は、自分の意志で仕事を選べます。グローバルな視点に立てば、問題はあっても日本は比較的、恵まれている環境であると思います。

 

同じことが、医療の分野でもあると思います。

私は2013年から1年間、米国フィラデルフィアの心臓血管研究所で研究員として働いていました。研究で得た知識も大事でしたが、1年過ごした事で、米国の医療制度をはじめ、未だに深く残る差別問題など、僅かですがグローバルな視点を肌で感じ、持つ事ができました。

 

国民皆保険は賛否両論あると思います。しかし、私は素晴らしい制度だと現在(2016年)思っています。 患者さんが平等に高い水準の医療を受けられるこの制度は、今後も続けていく必要性を感じています。

 

年末に向けて忙しく、慌ただしい時期に入ってきました。あまり無理をなされず、命あっての物種です。ご自身・ご家族のことを第一に、健康に気を使っていきましょう。私も医者の不養生にならぬよう、頑張っていきます。

 

 

ちなみに・・・

 

米国の私が暮らしていた比較的安全とされている地域(ペンシルバニア州のWillow grove)でも21時以降は研究室のボスから「絶対に出歩かないように!」と言われていました。禁を犯して(笑)、23時に買い物に出かけた際に、ウォールマートというスーパーで万引きした犯人を取り押さえる現場に遭遇し、犯人とぶつかってしまいました。2人に1人が拳銃を所持している可能性がある米国。本当に怖い思いをしました。

もう慣れましたが、帰国してすぐは、深夜に中学生ぐらいの女の子が 塾の帰りなのか、一人自転車で帰路についているのをみて、ゾッとしたものです。

やっぱり日本は、安全だなと思える今日この頃です。