
テトラサイクリン(日本で一般的に使うならミノマイシン)を長期投与されていた患者さんは新型コロナウイルス に誰一人罹患していない、という報告があります。 テトラサイクリンがコロナウイルス が細胞に感染する際の物質を邪魔する働きがあることは動物実験レベルでは分かっています。 今までの常識がどんどん変わって来る可能性があります。
「MRIに対応したペースメーカー」が普通になったりしている時代ですので、「抗生物質は細菌にしか効果がない」という問題に対して、明確にバツ、と私は現時点では言い難いかもしれないので、医学生の試験にもでそうな気がしません。
最近は感染の面からも心臓マッサージだけをするので構わない、ということになっています。 もちろん感染防止用の息を吹き込むものもありますので携帯していれば使ってもいいかもしれませんが、「しなくてもいい」となっています。
では意味はないのか? 所詮人間が吐く息を吸わせても、酸素は入って行かないのか? 答えは No です。
意味はあります。 空気中の酸素の濃度が21%というのは結構知られていることです。 しかし吐く息の酸素の濃度が18%というのはあまり知られていないのではないでしょうか? つまり結構な高濃度の酸素を送り込めるわけです。
ここまでわかっていて、心臓マッサージだけでも構わない、ということになっているのです。
技術はもちろんですが、慈愛の精神、(ある程度の)自己犠牲の精神、また普段の生活においても医師であることの自覚は必要だと医師を約20年してきて思っています。
慈愛の精神とは、「思いやり」のことです。 これがない医師は、職業を誤った、というほかありません。
自己犠牲の精神がないと、患者さんの立場にたてないでしょう、これも医師以外の向いている職業があるはずです。 医師になるためには、テストで点をとる能力はあるはずなので。
最後のふだんの生活において、ですが、困っている人をみたらほっておけない、という気持ちが大事だと思っています。
上記3つともない人は、医師も多いのでいないわけではありません。 「あれっ、この医者おかしいな」と思ったらその医師の診察はうけない方がいいでしょう。決していい結果にはなりません。
そういった医者は今すぐ「医療」から手を引き、違う職業につくことをおすすめしたいと思っています。 私も自戒の念を込めて。
今年の年末年始は非常に寒く、脳梗塞の人が多かったようです。
日本の気候(適度に寒く、乾燥する)はウイルスにとっては非常に感染拡大に都合がいいのです。 逆にアラスカなどではウイルスは寒すぎて活動ができません(建物内は別ですが)
今の時期、最も安全なのは、「自宅内」です。 それ以上に安全な場所はなく、外出時はマスクをして、手洗いをきちんとする。 そして、以前から言っている「基礎疾患(高血圧、糖尿病などです)」を良くしておくこと、が重要です。