「寄り添う医療(看護・介護)を行う」と言うフレーズを見かけますが、イメージは湧くけどもどういったことをしてくれるのだろう、どうも具体的ではない、と思っていたので調べてみました。

言葉の定義では「体を寄せる。もたれかかる」と言う意味で、物理的に相手の近くにいる、ということになります。 英語だと、close upやsaddle (もしくはcuddle)ということになるのでしょうか。

私のイメージでは「気持ち的な部分で相手の近くにいる」だったので少し驚きました。 これを英語で表現するには長いフレーズが必要に感じましたが、emphathzeという一言でも良さそうです。

違和感を感じましたが、同時になるほど、とも思いました。 医療・看護・介護では、物理的にも、気持ち的にも 「寄り添う」のが重要なのだと。

特に症状が出ていない時の慢性疾患を持つ患者さんには時間的に患者さんの方の都合もあり、距離的・時間的な「寄り添い」の必要性は少ない場合が多く、症状が出ている場合は距離的・時間的な「寄り添い」が多く求められているように思います。そして必ず、気持ち的な「寄り添い」は必要でしょう。

私は医師なので、医療の知識、技術はもちろんですが、「寄り添う」医療を今後も考えながら毎日を過ごすようにしないといけないし、普段の立ち振る舞いも非常に重要だと同時に思います。

PS(postscript:追記) 時代的にはオンライン診療や、遠隔診療などが技術の進化とともに通常の診療に入って来ています。 これも重要なことだと思いますが、近くにいるという距離的な「寄り添う医療」はできないのが現状です(それすらも今後は解決するかもしれませんが)。 なので求められている距離感(患者さん側の気持ちに依存)、時間(どちらかというと医師側の問題点として挙げられるでしょうか)の「寄り添う医療」は努力や訓練で習得できるスキルのはずです。 性格もあると思いますが、その性格についての心理学者の本を読んでいると性格は「でた結果で決められる(ちょっと分かりませんでした笑 おそらく良い性格か悪い性格は結果で判断される、ということだと思います)」であると同時に、自分で判断する能力を持ち、医療者たる自覚と覚悟を持つことで、修正できるものであると思います。

 

当院では自宅で例えば新型コロナウイルスのキットで陽性の場合、キットそのものか、日にちが分かる写真 を持って来た場合 当院で再度検査をすることなく、コロナウイルス感染症として対応しています(感染対策を当院でとったうえ、処方、療養日などの説明)。
ただ我々も感染のリスクがあり、またその分他の方の受け入れが難しいこともあること、また通常予約の方にも時間的に皺寄せが来ることになることから、感染対策・キット判断料(1.000円)を頂くように致します。 ご了承ください。

また感染症の診断について、証明書が必要な方は、今までは検査内容のコピー(無料)、希望があれば診断書(3.300円)として対応していました。 ただ増えていく新型コロナウイルス感染症に対して、診断書ではなく、患者さんが必要なら1.200円で「感染証明書」を発行するように致します(その中には療養期間としては症状によって変わってくるので必ず書く、と言うわけではありません。 当院で必要と判断すれば書きます)

現在非常に感染者が増えている中で、車で来てもらうことが多い中、検査自体の時間もあり、1時間は最低でもかかります。 非常にお待たせして心苦しいのですが、何卒ご了承ください。

BNPは心臓の負担度を表す値で、心筋細胞がストレッチ(引き伸ばされる)と心筋細胞の間の部分から分泌される、とされています。 日本語訳がいいものがなく、脳性ナトリックウレティック蛋白質と略すのも実はあまり実際の働きなどを連想させないため、そのままBNPで覚えた方がいいと思う次第です。 BNPを測定して何を考えるか、が重要であり、意義が不明なら測定しない、されない方がましです。

BNPは腎臓から尿中にでていくので腎機能が悪いと高値になります。また心房細動の患者さんでも高値にでますが、心房細動の方が心不全を起こすとより高値になります。腎臓から尿中にでていくまでの時間があるため、BNPが急に高い時は心房細動に発作的になっていた可能性も考えなくてはいけない、ということになります。

心筋梗塞(狭心症)や弁膜症とは直接的な関係はないかもしれませんが、一部の心筋細胞が動かないような状態や心臓内を行き来する血流があれば、他の部位や心臓全体がよりストレッチされて血液を拍出しなければいけないため、そういった疾患も調べる必要があります。

どのくらいの値で検査をした方がいいか、これは以前からの値との変化もあるのですが、正常は20までとされていますが、BNPは脂肪細胞に吸収されるため、痩せ型の方で、特に貧血気味の女性では高めに出ることがあり、40を一つの区切りとして考えるべきだと思っています(ただ元々測定不能というほど少なかった値が急に39になった場合などは検査をするべきしょう) 40以上で心臓の検査をすれば何かしらの疾患が見つかる可能性があります。 高血圧だけなのかもしれない場合もあり、それが心臓に影響していた、というケースもあるでしょう。 80以上だと詳しく検査をしないといけません。 200以上だとかなり悪い状態です。 1.000以上はすぐさま命の危険があるような値なので(透析中などでなければ)、測定している状況では患者さんは通常の外来にこれていないと思われます。

院長が心臓リハビリテーション学会の理事に就任しており、また学会での座長(TVで言うとMC)を依頼されていることから7/12と7/13は違う医師が担当することになります。

7/12は9:30から診療開始ですので、間違いないようにお願いします。

7/12午前は糖尿病専門医、午後は14時からで高知大学病院の外科の先生となります。

7/13の土曜日は通常の9時からの診療で、福田心臓消化器内科の中川医師が担当となります。

専門医になるためには経験と勉強して知識がないとなれないようになっています。

ただ経験も知識もあれば「専門医」は必要なのか?ということになります。国家資格ではないからです。医師免許は国家資格ですが、専門医は学会が発行しているもので、

医学会の中で、ある資格がないとこの手技はしてはいけない、というルールがあります。 大病院でも小さなクリニックでも必要なことでもあるでしょう。

しかし謎な部分の方が多いと個人的には思っています。 昔、心臓カテーテルの治療をする学会が上層部の医師の意見の違いから派閥が分かれ、私も4年目に2個の学会に入らざるを得ない時期がありました。 これは全く意味がないな、と思ったものでした。 専門医をもつメリットは2つだけ、だと私は思っています。

・患者さんからの信用がえやすい

・開業医もそうですが、勤務医であれば、転職時に優位

の上記2つでしょう。

学会側もメリットがあり、資格維持のために学会への毎年の数万円の金額を収めることや、学会自体が衰退しないための人数が集まること、などです。

資格維持は結構ややこしく、ルールもたまに変わるため、そういった煩わしい時間も奪われます。 一層のこと、私がする手技は医師免許と経験さえあれば良いものばかりなので、全ての専門医を捨ててしまっても良いかも知れませんね。 学会に入っていなくても勉強できる時代になったので開業医はとくに必要ない、と思うようになってきました。

あとは医師会入会も必要なのか昨今分からなくなってきました。東京などでは開業しても医師会に入らない医師もふえてきたようです。 医師会に入ると、開業時に数百万円する入会金があることや、あとは医師会に権限があるワクチンや特定疾患などをしてはいけないなどのルールがあります。 あとは医師会にはいっていないと嫌がらせのようなことをされることを勤務医時代に感じました。 しかし時代は変わってきています。

東京の常識は地方にも伝わってくるはずです。 専門医は各学会が乱発しているので、一体なんの専門医なのか一般の方には分からない専門医もあるかと思います。

かつて〇〇専門医だったが、自分で脱退した、これでいいのかもしれない時代がでてくるかもしれません。