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一宮きずなクリニック

昨年の論文ですが、65歳以上のオランダ人の方を12年間追跡調査すると、アルツハイマー病を含む認知症は貧血が軽度でもある人で30%以上の確率でなりやすい、ことが判明している。 因果関係は不明としながらも、徐々に脳に酸素が少なくなることで脳がダメージをうけたのだろう、という結果で、この論文に対して「軽度の貧血でも治療が必要だ」という意見があります。

実際欧米の方よりもアジア系民族が3倍くらい貧血になりやすく、その治療をきちんとした方がいいでしょう。


善通寺病院(現:四国こどもとおとなの医療センター)勤務時代、精神科のドクターが3人いました。 内科疾患のある精神科の患者さんを受け入れることになっていたので、基本、私たち内科医が共同で診察していました。
そんななか、消化器内科でもっとも腕のいい先生は、全く資格や専門医も持っていません。「あんなん意味ないから」と。
精神科の患者さんが搬送されてきて、シーハン症候群であることを、粘り強くみて診断しきり、ずっと他院で統合失調症と診断されていた20年が嘘みたいになおり、「精神科疾患ではなかった」ことを突き止めました。
私はその医師を尊敬しています。 大腸胃カメラ、総胆管結石、胃カメラ、胃ろうの作り方(知ってはいましたが)などたくさん習いました。 懐の深い先生でした。

なぜ検査をいろいろしたのですか? と聞くと、「精神科特有の所見がなく、病歴もおかしいと思ったからだよ。それに最初からつけられている病名が違う、と疑うことも大事だし、自分の親ならどうするか考えることやね」と。 相当勉強したのだと思います。 他の医師が意味のない専門医資格(今はもっと意味のない専門医があります、ちなみに私は価値のある専門医もあるとは思っていますので、そこは意見が違いますが仲良くしていました)の勉強をしている間に。
精神科の患者さんに対する思いがその先生には強くあり、私はその尊敬する医師の真似事ですが、それが正しいと思って治療に当たっています。


循環器内科なら、「心筋梗塞を見逃しませんよね?」や、「丁度いいときに弁膜症は大きな病院に紹介してくれますよね」となると思います。 これは当然のことです。

眼科なら、「緑内障を見逃さない」、「糖尿病性の眼症の治療時期を逸しない」ことも当然です。

整形外科なら、「骨折を見逃さない」、「その骨折が、骨への悪性腫瘍の転移はない」ということが当然求められます。

骨折を見逃される整形外科には紹介できません。 もちろん希望があれば紹介しますが、あまりにも酷い見逃しが続くところには、私の信用にもかかわってくるので紹介しないようにしています。 もちろん私自身が紹介をうけるに値するように勉強、を今(日曜日8:30から16:30までは自宅で学会の聴講をずっとしています)勉強中です。 非常に面白いため、目を離せないものです。 基本的なことも多いのですが、今回の学会は発表もできなかったし、全員がリモートで自宅で聞いているため、非常に勉強になっています。


疾患をもった患者さんには上記と同様か、より気をつけてほしいことがあります。

それは、三基(さんき)です。

1つ目の基ですが、「基礎疾患」のコントロールをよくしておくことです。 高血圧や糖尿病、肺の疾患ですね。 コロナが怖くて病院やクリニックに行かずに病気の進行があれば、より危険です。

2つ目の基ですが、「基地(自宅ですね)にいる、など基本にかえる」ということです。 家の数え方は様々ですが、基本売買されず、動かせないものの数え方は基です。 マンションや一軒家は売買されるので基では数えませんが。 また、油断が日本全国であるように思えます。 コロナウイルスはもう今後世界中で流行性の感染症となることはある程度わかっていたことでしたが、高齢者には(時に若年者にも)風邪というにはあまりにも致死率が高く、恐ろしいものです。 経済を回すことも大事なので、難しいところですがGo To事業はもうやめた方がいいでしょうね。

3つ目の基は、「基本の生活が変わった、医療では基本の診断・治療も」ということです。 2020年以降、コロナウイルスとともに生きて行かなくては行けないため、生活様式が変わったのは当然として、診断や治療も変わってきている、ということです。 PCRだけではなく、感度特異度も高い迅速キットも出てきました。 12時間かかるPCRよりも迅速キットなら15分で分かります。 またクリニックも動線を変えずに、昔ながらの診療所、病院は「危ない」と思ってもらっていいと思います。 国民全員が、意識せずとも時代に乗り遅れないような社会づくりが国には求められていると思います。


その内容がいい(自分なりに)と思ったものでも、聴講する側のレベル、また座長(TVでいうMCのことです)が勉強してこないなら、全く講演する意義が私にはありません。 私が言っていることに対する反応があまりにも手応えがないので、途中でやめようかと思ったくらいです笑 かなり分かりやすく、レントゲンの見方なども解説(普通はしません、当然のことなので)しながらしたのですが、、、 終わった後も、私が座長なら演題に対して、相当勉強するのですが、、、 非常に残念でした。
座長は質問をするだけでなく、聴講者がわからない部分を読み取り、まとめることも求められると私自身は思っています。

自分が座長をするときはそう言ったことをかなり気をつけるのですが、、、 聴講する側はいいとしても。 少しレベルが合わなかったようです。 私のほうが反省すべきことかもしれません。 ただ、レベルを下げることは私にはできません。 超重傷者をみていない現状では発想や着眼点で、大きな病院よりも優れた講演をしないといけないからです。


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