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学会で座長してきました

先日、とある学会で座長を務めてきました。
ありがたい役目ですが、正直、なかなか骨の折れる仕事です。

自分の発表と違って、座長というのは、人の発表を見て、時間を守らせて、質問が出なければ自分で話題を振って――
言うたら、会の流れを裏で支える黒子的な存在です。

ただ、今回ちょっと思うところがありました。
発表の内容が、どうもピンとこない。
せっかくの場なのに、「これは誰のためになるんやろう」と思ってしまうことが続きました。

でも、それを経験して気づいたんです。
自分もいつか、どこかで、同じように“誰のためにもならん発表”をしてしまっていたかもしれん。
だからこそ、これからは――
学会でも、診療でも、「相手に届くもの」「役に立つこと」を伝える側でおりたい。

それは、普段の外来でもまったく一緒やと思っています。
患者さんが「わかりやすかった」「来てよかった」と思えるように、
一つひとつの診療に、ちゃんと中身を込めたい。

今回の座長経験は、「自分が場のレベルを引き上げる側に立たなあかん」と改めて感じるきっかけになりました。

学会でも、診察室でも、
ちゃんと伝わる言葉と態度で向き合っていきます。画像が生成されました