ブログ

インフルエンザワクチンをうけても、インフルエンザにかかってしまう理由

医師によって意見が違うと思いますが、私は、ワクチンをうけても「罹患する(かかる)」確率は同じだが、「罹患しても」重症化しにくい、という意見です。 (※ただ、根強い「罹患しにくい」という意見や報告もあり、確率を全くの同じとは言えず、かかりにくくなる可能性はあるのかもしれません)

ワクチンをうけたのに、罹患する確率が同じ、には明確な理由があります。 医学部の授業を受けて考えればすぐに分かることですが、口の中の粘膜の抗体はIgAというものが担当しています。 ワクチンで出来る抗体はIgGといって、血管内にあるものなので、粘膜への感染は防げないが、そこから血液内に入っても重症化しない、という理窟です。 他の説明や理窟は私は聞いていても、あまり納得ができるものが今の所ありません。 もちろん私は感染症専門医ではありませんが、「なんとなくかかりにくくなるよ」という根拠がない説明をうけて、ワクチンをうけるのと、理窟を聞いてうけるワクチンとでは、その後の生活スタイルが変わるはずだと私は思います。
なので結論としては、インフルエンザワクチンはどこでうけても一緒「ではない」、ということです。

持病を持つ方が、インフルエンザを甘く見ていると(診られていると)非常に危険です。 かかりつけ医も、そういったことを踏まえて考えた方が良いでしょう。