糖尿病について

糖尿病の講演をさせていただきました

暑い日が続いています。 熱中症の方が増えています。 水分の補給だけでなく、エアコン嫌いな方も、暑い夜はつけた方が良いようです(ご高齢で、昼間に畑仕事をして、エアコンをつけてない方が多いイメージです)。 もちろん若い人も要注意です。

昨日は、糖尿病の勉強会で講師を務めさせていただきました。

主に「尿に糖を出す薬」の勉強会なのですが、6種類(7品目)は、全て違う薬である、という話から入りました。
6種類と言っても、「スーグラ」という薬は、皮膚へ移行し、貯留し、そこで非常に悪い粘膜障害(蕁麻疹だけでなく)を起こすことが分かっています。 他の薬は皮膚への移行性はあっても、悪い粘膜障害は起こさず、蕁麻疹ですむことが分かってきました。

さらに、DPP-IV阻害薬についても調べた結果を報告しました。 「ジャヌビア」という薬は発売も早くて安くなっているのですが、単独で蕁麻疹や痒みを起こす報告が論文として20枚ほどだされています。 例えば、同系等の薬で「エクア」という薬だと、単独ではそういったことはない、とされているようです。
なので、私自身は「スーグラ」「ジャヌビア(グラクティブ)」は処方しません。 (奇しくも同じ会社なのです)
ジャヌビアは良いかもしれませんが、「スーグラ」は絶対に出しては行けませんし、内服も駄目です。 安全性は「良くない」ではなく、「毒」レベルではないか、と思っています。
もし、スーグラを処方された場合は、違う薬にしてほしい、と是非言うべきです。 医師には言いにくいかもしれませんが、「皮膚障害が多いと聞いた」と言えばいいでしょう。 実はこの薬、右肩下がりで売り上げが落ちています。 それでも処方を続けている医師がいるということです。 もし、言っても「効くから」と言われた場合、、、 今回は見合わせます、といって、かかりつけ医を変えた方が良いかもしれません。 忖度で、その薬を使っているとしか思えないと、医師としての私は思ってしまうほどの副作用があるからです。