その他の疾患

骨粗鬆症の治療

まずは、「転倒予防」が最も大事です。 私自身、整形外科の先生と一緒に仕事をさせてもらったり、整形外科的な治療(関節リウマチの生物学的製剤)をしていたこと、また先輩、同級生、研究会などで研鑽、また勉強をつづけています。 薬物治療では、ビスホスホネートという、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ薬が第一選択薬です(月一回と年に1回のものがあります、今時週に1回のものを使用するのはナンセンスです)。 基本的に注射製剤が推奨度が最も高い、とされていますが、2ヶ月処方などの大きな病院では内服薬となるでしょう。 日本のガイドラインでは7年間、という記載もありますが、海外では3年程度でその効果はなくなる、ということもわかってきていますので、3年たつと、プラリアという6ヶ月に1回皮下注射する注射に切り替えます。 私が読んだ論文では、保険適応はないのですが、同時に使用することが最も効果的という報告もあります。 順番的にはビスホスホネート製剤  →プラリア がいいかと思います。 当院では骨密度をはかることができます。 骨代謝マーカーもはかることができますが、このマーカーが重要というわけではありません。 整形外科医にもかなり重要、という医師もいれば、それよりもCaや腎機能が重要という医師までいます。 さて、テリボン、フォルテオという、副甲状腺製剤がありますが、週に1回で、かなり高価であり、「ひょっとしたらビスホスホネート製剤より腰の骨を折った後だといいのかもしれない」という報告はありますが、副作用ありまくりの薬であり、心臓病、悪性疾患がある人に投与してしまうと取り返しがつかないこともあります。 なので当院ではテリボン、フォルテオは投与を原則禁忌としています。 そういった薬剤で心機能が低下してしまった方が来院することが現実あるからです。 またビタミンD製剤は、エディロール以外は現在使う意義がありません。