その他の疾患

コロナハラスメントには2種類あります

一般的にコロナハラスメントと聞くと、「実際は喘息で咳がでているだけだったり、医療関係者だけということで、当人にとって悪い態度をとること」 だけのように思われていると思います。

もう一つは、「当人(体調不良がある方)と他人(職場の人や、医療関係者)との間での、意見・知識の違いによる、どちらかが相手にハラスメントを行う」ということも コロナハラスメントです。

当院では待合室に昨年から風邪の症状や発熱の方がいない、という安心感を定期通院の患者さんに提供するように心がけています。 通常の通院患者さんが診察室に出入りするたびに机の上、椅子、ドアノブ、床を次亜塩素酸で消毒しています。 他院でもしているのかは不明です。

そのため、入り口に2段構えのように、待合室に風邪症状、発熱(37度と明記しています)の方は電話をしてください。 として、「診させて」いただく場合は時間を指定させてもらったり、換気のできる部屋で、その後その部屋は消毒して1時間以上使用せず換気した上で、ウイルス除去装置を回しています。

病院やクリニックに対して、「私(僕)はコロナウイルス だと思うから検査をしろ」や、「絶対にコロナウイルス ではないから検査は絶対にうけるつもりはない」 は コロナハラスメントです。 医師や医療関係者も当院に通院されておられるので、私よりコロナウイルスについて詳しい方もおられるかもしれません。ただコロナウイルス  の可能性が極めて低い場合に強要することや、可能性が高い(もしくは全く不明)の場合に診察を強要するのは、医療従事者に対するハラスメントであり、また待合室の患者さんにとってもハラスメント以上の迷惑行為です。

私が患者さん側の立場で、知識も経験もなく、コロナウイルス が心配、という気持ちもわかりますし、特異的な症状がないし感染は収まりつつあるからコロナではない、という思い込みに陥ってしまう気持ちもわかります。

ただ重症の持病を持っている方が感染した場合100人に1人以上は死亡する感染症です。 ハラスメントのことを知らなくても、強要させるような行為は是非このブログを読まれたら、注意していただけると、過ごしやすい世の中になる、と思っています。

ちなみに医師は新型コロナウイルス に対しての最新の論文を読み、また詳しい医師とのPCを使っての勉強会、お金を払ってのクリニックでの対処法のPCでの講義をうけています(私はそうしてます) そして、今まで「当院で診ることができる」と判断した患者さんで、コロナウイルス が疑われるという判断をしなかった時に、その後実は違う病院でコロナウイルス だった、ということはありません。 可能性が高い、検査が必要だろう、と判断しコロナの診療をできるところで、と電話で言った人に関してはコロナウイルス 陽性でした、という方も報告をうけました。 よって今のところ(医学に100%はありませんが)、当院の判断は間違っていない、ということにもなります。