病院からのお知らせ
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その方に最も適した、最高の診断・治療を、まずは提案するように心がけています

例えば、腎機能が悪い方で、尿酸値が高い方。 通常はザイロリックという薬が昔からありますが、骨髄抑制という副作用がまれですがあり、白血球・赤血球・血小板が減ってしまうことがあるので、「薬代をできるだけ安くしてほしい」という方に処方します。 しかし、その他の薬の情報も説明した上です。

現在は通常「フェブリク」という薬が一般的です。 1日1回で感覚がどの医師もわかるほど有名な薬です(といっても、当院ではまずは栄養指導を勧めて、それで下がらなければ、またとりあえずすぐに薬を使ってでも下げないといけない尿酸値の場合は処方する、という前提です)。

当院では、1日2回内服する必要がある、「トピロリック」を推奨しています。これは尿から蛋白質が減ることが実証され、「フェブリク」にはない効果が期待でき(報告が散見されています)、腎機能が悪くなるのを予防する効果(専門的にはeGFRという数値が下がりにくくなる(か、改善する可能性))を期待して、相談いたします。

当院には遠方から来てくれている患者様も多くおられます。 地域密着というのは「クリニックの近くに住んでいる方をみる」という意味ではだけない、と私は思っています。 近くの方はもちろん、遠方の方でも、当院に通院している患者様の健康寿命を延ばすための色んな工夫をするようにしています。