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一宮きずなクリニック

脳梗塞などで、パーキンソン病のような症状をていする病気を、パーキンソン病とはいわず、パーキンソン症候群と呼びます。

さて、純粋なパーキンソン病に近いほど、その「死因」が限られてきます。 私が「四国こどもとおとなの医療センター」で、脳神経外科の先生も診ていましたが、内科で診ている患者さんもいました。 もちろん、近隣のクリニックで診られておられる患者さまもおられるわけです。 パーキンソン病の方が救急車でこられたり、紹介でこられるのは、我々内科宛てです。 原因は「肺炎」と「嘔吐」です。 パーキンソン病の死因は単純に考えると、たった2つで、「誤嚥性肺炎」と「腸閉塞」です。 お腹の手術をしていなくても「腸閉塞」になります。 誤嚥性肺炎の末期でおくられてきた患者さまに対して、当時は「看取り」の概念も浸透してなく、患者さまの意識もないような状態でしたが、「できるだけのことを」との希望がありました。 誤嚥性肺炎に対しては抗生剤(誤嚥性には抗生剤が効きにくいのです)でなんとか治療し、胃瘻を増設するも、腸閉塞になってきたので、栄養は太いカテーテルを病棟で血管内に入れて、カロリーをを保っていました。 これで、口の中で発生する唾液など以外は誤嚥する可能性がない状態になったのですが、、、 数週間後、呼吸音が悪いので、喉頭鏡で声帯を診たところ、片側が全く動いてません。 このままでは窒息してしまう(患者さまの意識は救急車で運ばれてきた時点でもうないのですが、窒息するような状態は外から見ていても残酷です)ので、トラヘルパーといって、よく漫画でボールペンなどで気管に空気の通り道を作るような道具を使ってなんとか窒息を防ぎました。 最後は腸が動いていませんので、腸のなかの菌が全身に回り、敗血症(菌血症)をおこしてお亡くなりになりました。 ここまでの治療をすることはあまりないと思いますが、ではどうすれば、「予防」できるか、が大事だと私は考えています。 もちろん普段の内服薬をきちんと飲んでもらうことも大事ですが、「誤嚥に気をつけた食事形態」と「便秘にさせないこと」が予防につながると思っています。

皆様の周りでパーキンソン病と言われた人がいたら、この2つに注意していただければ、と切に思います。


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