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統計学の重要性、しかし経験も重要

映画「マネー・ボール」という、ブラッド・ピットが演じた、セイバーメトリクスという考え方で、野球選手を評価して、強いチーム作りをするという考え方が米国では主流になっているそうです。 日本では、打率、本塁打数、盗塁、などの数で評価することが多いですよね。 今後は日本の野球にも統計学的な考え方が出てくると思っています。

さて、医師も統計学ができないといけません。 複雑な計算式は必要ありません。 自分で統計ソフトを使うことで答えを導き出すことは、誰かが書いた論文を正しく評価できることにつながるからです。 統計学ができないと、相手のことを鵜呑みにしてしまう、ということになります。 自分で論文もかけないでしょう。 私自身は先輩医師や、統計学のセミナーで勤務医のころ学びました。 そこに経験や理屈、信念が加わることが大事だと思います。 医師を含めた医療関係者も、いくら能力が優れていても、その能力をいかせないと、チームとしては不適当となってしまいます。 ここで私が重要視しているのが、「思いやりの心」「ちょっとした言い方、一言のかけ方」だと思います。 これがなく、自分勝手な言い分だけの人は、損をすることになると思っています。

さて、映画「マネー・ボール」は、給料の安い選手だけども、サイバーメトリクスが高い選手を集めると「ある程度」強い球団になった、という実話ですが、その後は弱体化しているのが実際の話です。 つまり、統計学だけでもダメで、選手の性格、感情までは、実際の経験からチーム作りが大事なのだな、と思っています。