心臓・血管の疾患

大学病院での研修は非常に有用、ただし、市中病院での「辛い、体に堪える」と感じる診療経験も必須

私自身は、京都第一赤十字病院で主に消化器内科や救急医療をしていました。 当直を志願して、かなり泊まり込みをしていて、吐血して急性胃粘膜病変になったけども、休まず診療をしていました。

その後、徳島大学の医局に入り、大学での難治性疾患を担当し、厳しい院内のカンファレンスを毎週していました(カンファレンスの前日は深夜から、当日の午前3時まで資料を作っていました)

その後は、現:四国こどもとおとなの医療センターで、内科全般、救急はもちろん、循環器内科を中心に診療していました。

その当時の水準以上の心臓カテーテル治療をしつつ、心臓超音波検査(研究目的だけでなく、命に関わる急性期の検査)をしていました。 心臓リハビリテーションについてもセンター長として、重症例も軽症例も担当していました。

今現在、循環器内科でも、細分化され、カテはしない、エコーだけする、という医師が増えてきているように思います。

飛び抜けたエコー技術があればいいと思いますが、自身でカテーテル治療をした人のエコー検査をするとしないでは、大きく違うことが市中病院ではわかります。

エコー検査で人が死ぬことはありませんが、心臓カテーテル検査ではリスクがあります。 高見の見物をすることは、医師の経験を奪ってしまうと憂いています。