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今年のインフルエンザの咽頭所見の見方

15年前から私は咽頭所見を重要視してました。 論文にしようと思ったら2011年に北海道の開業医の医師がしていたので、できず。 その後、大病院でも追試の検証が行われた論文もでています。

医師はインフルエンザの診断をどう考えてしているのか?

医師によって違うと思いますが、インフルエンザのキットだけで診断する医師は内科ではありません、断言してもいいです。 通常は迅速キットにくわえ、症状や周囲の環境を考えて、キットが陰性でも診断するのが最低限の診断方法です。 そこに咽頭所見を加えるのが今後は主流にやっとなってきそうですが、慣れてない医師のもとではそれは無理でしょう。
例えば、昨年のインフルエンザの咽頭所見は例年と違っていた、と言える医師が咽頭所見を語ってもいい、と言えます。 昨年の咽頭所見は咽頭の奥にできる小水疱が小さかったのです。 今年はまだ流行とまでいっていませんが、咽頭所見をみていくのが重要だと思います。

余談ですが、今年の「感染症」の雑誌にやっと、咽頭所見でわかる、という特集がのりました。

それをみて、生兵法で診断をするのは危うい医療行為です。

海外ではインフルエンザは「家で寝て入れば治る」という感覚なので、咽頭所見をみないのです。 日本独自の診断方法です。 一部の内科医(本当に少ない)や、感染症専門医がしてもいい診断方法だと思っています。