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総合的に診ること、について

近年、総合医、というものが重要視されています。 TVなどでもおなじみですが、どうもTVのなかの総合医の先生方の専門は、感染症であったり、膠原病(関節リウマチなどです)であったりと、少し特殊な疾患を扱う先生方が、TV向けの難しい疾患を解説しているように感じます。
私の中での、総合医、はもちろん何かの専門はもちつつ、何か異常があれば、大きな病院の専門医に紹介できること、だと思っています。
私の専門は循環器内科、とくに心臓超音波検査と心臓リハビリテーションですが、総合医を目指して修行してきました。
大きな病院の専門外来もしていましたが、その経験からすると、総合医は「内科」を標榜している、開業医となると思いますし、それが私どもの使命だと思って毎日修行しています。
※ちなみに、総合病院の「総合内科」は、①原因不明の疾患をみたりすることが多く、また②各専門医が毎日持ち回りで一般内科として診療にあたることもあります。 開業医では③専門をもち、一般内科を診て、原因不明な疾患については大きな病院に紹介する。 もしくは④専門をもち、内科は専門の内科が主である、 の4パターンが「総合医」だと思いますが、④は総合医ではありませんね。 私は香川で①と②を担当しており、血液内科疾患まで治療していました。 そういった経験から、一町医者となっても、専門は磨きつつ、③の総合医としても地域の方の健康に寄与したいと思っています。