心臓・血管の疾患

不整脈原性右室心筋症

学校健診での心電図や問診、また会社での健診でひっかかった場合は、心エコーが必須な危険な疾患です。

詳しい診断基準がありますが、大まかにいうと

心電図では

①有名なイプシロン波がみられること(ただし全例でみられない)

②胸部誘導(手足につける心電図ではなく、胸につける心電図の波形)の、異常や、右室からの心室性期外収縮

問診では

③失神歴があること

④遺伝性があるので35歳までの心臓突然死の家族歴があること。

心エコーや心臓MRIでは

⑤著明な右室の拡大と、右室の動きが悪いこと

などを注意してみることになります。

結果から疑わしければ、「即」紹介が重要です。 つまり心エコーを専門としていないと見逃しがある、ということになります。 なんども書きますが、患者さんから「心エコーは専門ですが?」とは聞きにくいと思うので(私が逆の立場でも聞けません)、クリニックならその医師の経歴、また心エコー機器がいくら最新でも「トラックボール」という、心エコー機器の真ん中にある、球体が2.5cm以上ない、「持ち運びもできる」アンチョコ型の心エコー機器を使っているところは循環器内科を標榜していても、絶対に心エコー専門ではありません、断言してもいいです。 大病院でも、能力の高い技師がとるならいいですが、未熟(経験が少ない)技師が心エコーをして、そのレポートを読み上げるだけなら全く意味はありません。