心臓・血管の疾患

糖尿病で尿に糖をだす薬(SGLT-2阻害薬)は非常にいい薬だが、決して利尿剤ではない!

薬のプロモーションで、利尿効果があるので、心不全に使用できる、という医師もいます。

実際に、私が経験した中で、入院中にラシックスという強力な利尿剤を投与した後、この薬だけで治った人もいましたが、これは最初のラシックスが効いたのと、安静にして減塩にしたこと、が大きいと感じています。

裏付けるデータもあります。 内服しだして、3日目で尿量、尿中Na(ナトリウム濃度)がやや多くなる(しかし統計学的には変わらない結果)がありますが、7日目では全く変わらないのです。

つまり、腎臓を悪くせず、利尿作用も期待できる、心不全になりにくい、糖尿病の薬、として考えた方がいいでしょう。

hANP(ハンプ)という、点滴の薬があります。 これも利尿作用を期待する医師がいますが、間違い、と言い切ります。 この薬は3つの効果とプラスαの作用があり、①RAS系抑制(心不全時の悪循環をとってくれる) ②血圧効果作用(血管拡張作用。これは低血圧になることが、限定された患者さんでおこり、副作用と考えた方がいいのですが) ③おまけの尿がでたらラッキーの利尿作用)と血管新生などのプラスアルファです。

この薬のように、SGLT-2阻害薬に心不全治療に過度の期待をしてはいけません。 飲んでいるといいことが起こる、という糖尿病の薬、他の糖尿病の薬よりは優れている、という認識がいいでしょう。

あくまで、尿をだすのは、ループ利尿薬(ラシックスなど)とサムスカ (ループ利尿薬に合わせないと意味がない)だけです。