その他の疾患

タバコ(電子タバコ含む)とアルコール

どちらも嗜まないと高知県人ではない、というほど、特にアルコールは県外人では「高知=アルコール」のイメージが強いのです(高知県よりも他県や海外に住んでいた期間が長い私が言うのだから間違いありません)

アルコールは「嗜む程度ならいいのでは?」「いいだろう」という方、医者もいるかと思いますが、私はcase by caseで、100人いたら飲んだ方がいいのは0人でしょう。 ストレス解消、という意味ではいいのかもしれのかもしれません。 ちなみに私は開業し1年目に全く飲むのを辞めました。 理由は飲酒するとその日勉強が出来なくなる、ということと、飲まなくても飲み会は楽しめる、と分かったからです(ちなみに、面白くない飲み会だと、二日酔いすることが多いのも理由の一つです) 飲みニュケーションがないとだめ、などは飲まないと本音が言えない、聞き出せない、能力のなさをアピールしているようなものに感じてしまいます。 アルコールと喫煙は相乗効果で食道がんの可能性を20倍まで高めます。 飲みたくない人に飲ませるのはやめましょう。 飲むのを強要するような会はこの世からなくなった方がましです。

また私は、奇妙なアレルギーがあり、「タバコアレルギー」をこの4−5年で身につけました。 今はマスクをしているのでわからないこともあるのですが、吐く息や衣服についたタバコの匂いでくしゃみがでます。 ある意味医師としては最高のギフト(天からさずかった能力)だとも言えます。 さてタバコに関しては、「いい」という医者も、患者様もいないでしょう。 かっこいいからで初めて、ストレス解消やニコチン中毒になってしまった状態です。 周りの人にも迷惑がかかる点でも「いいところ」が一つもない、けどやめられない、というところでしょうか。 喫煙外来、というものがあります。 タバコをすった場合の肺の模型や、一酸化窒素の測定ができる施設で申請をすれば内服薬が保険適応になりますが、成功率は70%程度です(高知県ではもっと低い、ということも聞いています) 私が禁煙外来をきずなクリニックでしないのは、単に時間がないから、です(患者さんもあまり意味のないDVDをみたり、今更、という話を30分されるのも嫌では?)。 あとは、70%の成功率という低さです。 もっといい薬がでれば考えてもいいと思いますが、自費でその薬を買ってもそんなに費用は3割負担の人なら変わらないし、時間がもったいない、ような気もします。 せめて90%以上の成功率があれば、意味がある専門外来になるのではないかと思います。 喫煙の怖さを話しながら、肺の機能や、それに付随するがんに詳しく、最近では心臓の機能すら悪くすることも話して辞めてもらった方が「お得」です。 全国決まり切った、肺の模型、などより、怖さをしって禁煙してみて吸入をすることで、レントゲンが明らかに変わります。 これは禁煙外来をしている循環器内科医では説明ができない所見だと思います。 それは右の肺が肺気腫になって膨張していたのが、肝臓の位置が上がってきて肺が小さくなって治ってきているのが目で見てわかる所見です。 これをみると、吸入の薬が効いている、と実感できますし、タバコをやめた人も驚きます。 基本の単純な、胸部単純レントゲン写真の方が効果がある場合があるのです。