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高知新聞の「優しい社会」

奇数月の最終日曜日の朝刊に掲載されます。新聞の決まりごとや、その記事内容の独自ルールで、医療機関として他より有利であることは書いてはいけない、や、医療機関への誘致内容(どういうことかというと、当院に来院してください、は駄目、ということです)は記載できない、ということで、私は逆張りで常に一般的なことばかり書いてきましたが、あるときに一回普通のことを書いてみたら(確か、「香川の医療センターでは内科医として様々な経験をし、循環器内科医としてはカテーテル治療、エコー検査の最終責任者であった経験をいかし」と書いたときに、他院より優れているという文章だから駄目だ、となりました。事実ではありますが、頑張らない医者や頑張らなかった開業医はそういう記事を書くことができないのです。 「あいつ、頑張ったって、、、嘘だろう」と言われるのが怖いからです。

新聞記者には医療のことは分からずに小難しいガイドラインなどを見るように添付されたPDFを読んで、実際の掲載をみて、毎回「誘致」の内容にならないのか? という文章を聞いてみたら「グレーゾーンで、大丈夫としている」という回答がきてびっくりしました。 人によって対応を変えているのです。 そこで担当を変えてもらうようにしました。

人によって対応を変える組織、ですが、高知は7-8割以上が新聞は高知新聞を購読している県なので仕方ないですね。

田舎だな、と思うのは良くても、既得利権が激しい閉鎖空間だな、と思う瞬間が最も違和感を感じ、住みにくいな、と思います。