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学会の専門医制度について

専門医になるためには経験と勉強して知識がないとなれないようになっています。

ただ経験も知識もあれば「専門医」は必要なのか?ということになります。国家資格ではないからです。医師免許は国家資格ですが、専門医は学会が発行しているもので、

医学会の中で、ある資格がないとこの手技はしてはいけない、というルールがあります。 大病院でも小さなクリニックでも必要なことでもあるでしょう。

しかし謎な部分の方が多いと個人的には思っています。 昔、心臓カテーテルの治療をする学会が上層部の医師の意見の違いから派閥が分かれ、私も4年目に2個の学会に入らざるを得ない時期がありました。 これは全く意味がないな、と思ったものでした。 専門医をもつメリットは2つだけ、だと私は思っています。

・患者さんからの信用がえやすい

・開業医もそうですが、勤務医であれば、転職時に優位

の上記2つでしょう。

学会側もメリットがあり、資格維持のために学会への毎年の数万円の金額を収めることや、学会自体が衰退しないための人数が集まること、などです。

資格維持は結構ややこしく、ルールもたまに変わるため、そういった煩わしい時間も奪われます。 一層のこと、私がする手技は医師免許と経験さえあれば良いものばかりなので、全ての専門医を捨ててしまっても良いかも知れませんね。 学会に入っていなくても勉強できる時代になったので開業医はとくに必要ない、と思うようになってきました。

あとは医師会入会も必要なのか昨今分からなくなってきました。東京などでは開業しても医師会に入らない医師もふえてきたようです。 医師会に入ると、開業時に数百万円する入会金があることや、あとは医師会に権限があるワクチンや特定疾患などをしてはいけないなどのルールがあります。 あとは医師会にはいっていないと嫌がらせのようなことをされることを勤務医時代に感じました。 しかし時代は変わってきています。

東京の常識は地方にも伝わってくるはずです。 専門医は各学会が乱発しているので、一体なんの専門医なのか一般の方には分からない専門医もあるかと思います。

かつて〇〇専門医だったが、自分で脱退した、これでいいのかもしれない時代がでてくるかもしれません。