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一宮きずなクリニック

 

皆様は漢方薬というと、一般的な薬と違い効果があるのか?副作用は少ないかもしれない、粉薬で飲みにくい、などのイメージがあるかもしれません。

 

実際に漢方薬は、医師の経験をもとに使われていた経緯があります。現代でも機序は分かってないが、“とにかく効くから”という処方があることは否めません。

 

ただ最近、「サイエンス漢方」という考え方が出てきました。

 

漢方薬は、近年、科学的根拠(エビデンス)が集積されつつあり、腹部の手術をした後は、腸閉塞(ちょうへいそく:腸の動きが止まってしまい、嘔気・嘔吐がみられる)予防に「大建中湯(だいけんちゅうとう)」、食欲がない方にグレリンという食欲を亢進させるホルモンを上昇させることが実証されている「六君子湯(りっくんしとう)」、など、西洋医学ではカバーできない分野の薬として、東洋医学としての漢方薬というより、一般的な西洋医学の薬として内服していただく考え方を、サイエンス漢方と名付けた研究会が報告しています。

 

 

私自身、講演会を聴講したり書物で勉強し、またトップの方から、現在解明されている、疾患に対しての処方の根拠を解説したUSBをいただくことができました。

 

私が面白いな、と興味を惹かれたのは、今までは漢方医学専門の先生が、例えば舌を上にだして、その部分の静脈が怒張しているのを、漢方薬を処方して、「怒張が改善してますね」という流れや、脈圧や腹部の触診などで、処方を決めることが、「サイエンス漢方」では、「漢方薬の処方の敷居を高めているだけの行為の可能性がある」としている点です。(真っ向から否定しているわけではないのですが)

 

 

私自身も、漢方薬を西洋医学のの考え方で処方することは、非常に重要だと思います。例えば、「腸炎」に対して、従来の西洋医学では、点滴、整腸剤などの対症療法だったのですが、「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)」は、腸の炎症を抑え、免疫力を高めることがわかってきています。これは非常に医師としては処方の引き出しが増えることにつながり、粉薬が飲めれば、患者さまにとっても良いことだと思っています。

 

 

一宮きずなクリニックでは、漢方薬を処方する場合は、経験に基づいた奇抜でない漢方の処方だけでなく、主には、科学的根拠に基づいた漢方薬を処方しています。

 

ただ、まだまだエビデンスが漢方薬には足りない部分もあるかと思います。

今後の課題が漢方薬にはあると思っています。

 

 

 

 


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