親友から、以前このページで「自己啓発本は読まない」と書いていたが、「7つの習慣」をよんでいたじゃないか、と言われました。 たしかに読んでいた時期もありました。 最近は、自己啓発本を読みすぎた時期があり、あまりにも内容が薄いものがあるので、読んでない、というところでしょうか? 最近は、社会・経済の本を買うことが多く、買いだめしてしまい、読めてないものが多いのが現状です。

本の紹介ですが、池上彰さんの「宗教がわかれば世界がわかる」は名著です。 養生訓や菜根譚も読みますし、心に刺さったページには付箋をしますし、赤線を引いたりします。 新聞や、経済の雑誌でいいことが書かれていたらスクラップしています。

教えたくない本もあります、自分の生きて行くうえでのルール、となる本は隠しておきたいものです。

最近は、柳井正さん(ユニクロの創設者)の本が面白いですね。

SAS(Sleep Apnea Syndrome:睡眠時無呼吸症候群)には閉塞型(肥満、アルコールでの筋弛緩、顎の骨格の問題)、と中枢型(心不全や脳梗塞などが原因)の2種類があります(混合する場合もあります)

当院ではSAS検査を実施することができます。 検査で重症となれば、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、経鼻的持続的陽圧呼吸療法)が保険適応となります。

CPAPをする意義は、高血圧や糖尿病の改善、心筋梗塞や脳梗塞の予防効果、昼間の眠気をとる、ということです。

閉塞型の無呼吸の方は、寝ている時に息を吐ききった時に最も肺の中の圧が低くなるので、気道が閉塞してしまうのです。 なので横から見ている人は、苦しそうに息を吸おうとしているように見えます、が、気道が閉塞しているので、なんとか吸えたときに「ごー」とものすごい音で息をすいます。 そこでCPAPを使えば、常に圧を気道にかけているので、いびき(気道の亜閉塞(中途半端に気道が閉塞している)や、無呼吸がなくなる、ということです。 交感神経の興奮をおさえて、様々な良い効果があります。 ただし、正常・健常人に、意味なく高い圧をかけると、全身から帰ってくる血液量が減るので心臓がだす血液量も減るためよくありません。 あくまで無呼吸症候群の方につかうもの、だと思ってください。

さて、CPAPをはじめると、中止できるのか? 答えは、肥満が原因の場合は、体重減少によって、舌の脂肪がとれて気道閉塞がなくなれば、中止できる可能性があります。 またアルコールをやめて数値がよくなれば中止できます それ以外は基本的に中止は医学的には難しいでしょう。 別段、中止したいならいつでも中止はかのうです。 ただ、1年間の心筋梗塞や脳梗塞の発症率が少なくとも2倍以上になることは知っておくべきです。

CPAPがあわない人もいますし、医療費などの面や、たんにめんどくさい、という理由でも「中止したらだめですよ」ということは私は言いません。

医師と患者さんの同意のもとで治療は行われるべきで、きちんとした説明を受けた上で、患者さんが納得して治療をうけること、または治療をうけないこと、の権利があると思っているからです。

※ちなみに、CPAPで痩せる、という報告は私が探した限りありません。 間接的にそういう効果もあるのかもしれませんが、直接的なダイエット効果はないでしょう。

抗不整脈薬の投薬をしているとき、徳島大学病院では必ず自分で計測をしていました。 補正も電卓で自分で計算していました。 ずっと以前から自動的に機械が計測をしてくれたり、診断名をだすものまでありますが、その計測値は私にとって目安でしかありません。 自分で計測してみることが重要と教えられたので、癖になっています。

パッと見て判断つく場合もありますが、投薬によって心電図の変化がある場合はそれを機械任せにしないことも重要だと思っています(例えばアミオダロンは言うまでもありません)

もし自分がそうかも? と思った方は 保健所 に電話をしてください。

当院に電話があった場合、そのようにお伝えさせていただきます。

また、来院されて「新型肺炎かどうかみてください」という方に対しても、電話番号をのせたビラを配らせていただくように現時点ではさせていただきます。

クリニックで、新型肺炎を現時点では診断できるものではなく、国や県、学会からの診断の手引きも現状ありません。 感染拡大を防ぐこと、また「自分が新型肺炎かもしれない」と思っている本人さんにとっても、最も望ましいのは、保健所に電話して指示をもらうこと、だと思います。

私が京都第一日赤の研修で学んで非常に役に立ったのは(というか、どの医師も考えていることです)、入院した患者さん(当然悪くなって入院)が、どの程度になれば退院できるか、の指標が入退院のメルクマールです。

個人個人の医師で決まりごとみたいなものはあるのでしょうが、私自身は「どの医者がみても、日本では結果は同じでなくてはいけない」と思っています。

もちろんそこに患者さんの意見もあるのですが、医師の押し付けがあってはいけません。 私の思うメルクマールと、あまりにも違う医療が行われている場面もみてきたり、大病院でもそんなことがあるの! と聞くこともあります。

「働かない医師」に多いイメージがあります。 あとは、働きたくても、根本的に何かがおかしい病院、クリニックに多いイメージがあります。

自戒の念をこめて