普段は12時以降でも来院された方、電話でご連絡いただいた方は診させていただいておりますが、昼に院内の勉強会をするため、午前は12時で受付を終了させていただきます。 ご理解のほど、お願い申し上げます。

もし、12時間に合いそうにないなら、14時から午後の診察をしますので、午後に来院していただければ幸いです。

今年の本学会はどうも演題の集まりが相当悪いみたいで、2回目の募集期間延長となりました。 地方会なら1回はどうせあるだろう、という感覚でしたが、本学会では未だかつて延長そのものをみたことが自分はありません。

おそらく、会員が医師が少なく、演題発表の経験がない、もしくは心リハをしている医師が教えてない、のどちらかだろうと思っています。2011年の3月の震災で循環器学会が延期になりましたが、このときにはICUと循環器外来のNS、3人に演題をだしてもらって、1人はポスターではなく口述発表となりました。 看護師(NS)や理学療法士(PT)は、医師ほどはプレゼンになれてないな、と思います。

また、人に教えるのほど、大きな病院は時間がないのかもしれませんし、私も土曜日に演題が回ったら(2/3はそうなる)、と思うと演題を開業医は出せません。 全国でそういった流れになってしまっているのかもしれません。

もしくは、今回の開催地が東京ではなく、福岡であること、また心リハの世界自体に大きな変化がないこと、などがあるかもしれません。 私自身はゴムチューブを使った人は65歳以上で筋力が筋トレをしなかった人よりも優位に6ヶ月で上がる、というデータがありますが、上記の理由で発表は日程的に無理です。

できれば土曜日が良い人もいるだろうし、私みたいに日曜日なら演題をだせる、という医師もいると思います。 勤務体系によるので、学会運営側もその辺を考慮しないと、来年も同じようなことになるでしょうね。 今年は行くつもりはありません。 昨年いきましたし、一昨年は5演題と1座長しましたので。 演題が足りてないなら行っても良い発表はない、とも言えますよね。

私自身、自戒の念を込めながらですが、「患者さんは医師を信頼しているのに、その医師はその気持ちに答えてないな」ということを、今まで何度も経験してきました。 もちろんその医師は答えているつもりかもしれませんが、処方から伝わってくるものもあります。 また患者さんがその医師を信頼している理由に、その筋ではちょっと有名だから、というのもあります。 このちょっと有名だから、には大きな落とし穴があるように感じます。

かなりオリジナル(エビデンス無視)な処方が目立ちます。 また84日以上の処方が出されたら、糖尿病、高血圧を、本気で診てくれてない、と思ってください。 「途中で来るな」という処方です。 1ヶ月の処方なら、季節の変わり目などで、処方を変更することができますが(仕事の都合でも2ヶ月が限界の量で、具合が悪ければいつでも来てもらうようにするのが重要ですが、3ヶ月一括処方、はありえません)

「同じことをしても、結果は同じか、悪くなる」という格言があります。 医療側も情熱を持って創意工夫をしながら治療をしていくとともに、患者さん側の意識変容をうながして、共に病気に立ち向かう姿勢を作ることが重要だと思います。 が、権威を傘にして、処方だしてけばいいだろう、という姿勢では「治る」ものも治りません。

最近そういった患者さんを2人診ました。 やるせない気持ちになります。 自分の祖父、祖母も同じような扱いを徳島県で受けていたからです。

私は、多くの患者さんを早く診る時につかわれる「患者さんをさばく」という言葉が、医師になってからずっと嫌いです。 おそらく、ほぼ使ってないと思います(ついつい使ってしまうことがあるかもしれません、ただ覚えてないくらいです) 医師や医療従事者では、全く悪気はなく、昔からの慣習で使われる言葉ですが、私はそういった隠語が嫌いです。 これはもう仕方がないことです。 私の性格なので。

私自身は医師の親友から聞いた、心理学の要素、「ラポールの形成」が重要だと思います。

ラポール、つまり、医師と患者さんの間に生まれる信頼関係 を 作ることが、医師にも患者さんにも有益だと思っています。

私自身、クリニックで意識しているのは、ラポールを形成すること、と、待ち時間短縮 です。

どちらも凄く難しい問題です。 なにせ「なんでもみる。 一つの診療科だけでなく、全身をみる」という看板をあげている以上、より難しいことですが、何も考えずに毎日、1時間、10分、1分、1秒を過ごすよりは、何かを意識して取り組む方がいいと思っています。

数年前から、高知県では「安心ネットワーク」というものがあり、これに参加している大病院、診療所では、患者さんの同意があれば、個人情報が「有事の際」でなくても閲覧できる、というものです。

建前は2つあり、有事の際、大きな病院に行けばその人の情報が薬手帳などがなくても大丈夫、ということと、普段でも病名や病気の情報などをかかったことがない病院でも閲覧できるので紹介などがなくても夜間の救急で大病院かかった時に役に立つだろうということです。

ただし、海外では、病気も含め個人情報が非常に大事、とされ、癌の告知をされなかったことで余命がわからず、被害を被った、という訴訟もあるほどです。

安心ネット というネーミングも 良いようですが、但し書きをつけるべきでしょう。 個人情報がもれない、ということが100%保証されることは断じてありません。 数年たっても高知市の診療所は8%の参加になっていますし、その診療所の中でも何人の患者さんが登録されているかは知らされていません。 登録だけして、患者さんは参加してない場合もあるかもしれません。

市の説明会はすごく曖昧で、本当に患者さんの個人情報が守られるのか疑問点がかなり危惧されます。 運営している人たちもイマイチわかってないから、説明が曖昧になるのでしょう。 現時点では「もっと」いい方法、を、私が市の担当者なら作ります。 8%などという数字にはならないようなものを。

市の役人は海外の事情から今後の日本人の考え方、今後変わりゆくインターネットの状況などを考慮するべきですが、あくまで災害が起きた時に、としか考えていません。 もしかしたら、その情報をもって、高知市民の病気の状況などを知るすべにする可能性すらあるかもしれません。
ないよりある方が、患者さんにとっては良いかもしれません。 ただ、何事も慎重にことを進めるべきだと思っています。 「あなたの病名、誰もが知っていますよ」 では困りますよね?