心臓リハビリテーション

腫瘍循環器学

昨年、第一回の学会が開かれました。 今まで、循環器内科がしていたものを、学会として正式に立ち上げ、専門性を高めようとするものだと思われます。

実際のところは、専門性と言っても、今までしてきたことを、より詳しくする、ということでしょう。

大きな病院では腫瘍循環器専門外来、などがありますが、例えば、乳がんの治療で使う、ハーセプチンは心エコー検査で、動きは1割落ちれば使えません。 あとは、癌があると、トルーソー症候群といって、血栓ができやすくなります。 そういったことを、エコー検査や採血検査、CT検査で調べようということです。

私からすると、なにを今更当然のことを、と思う一方で、大事な事項でもあるのは間違い無いので、専門性を高めればいいと思います。 その専門性とは、「癌を取り扱っている他科の医師が、循環器内科のだれに紹介すればいいのか」がわかりやすい、という一点で良いと思います。 本来、循環器内科医なら普通に知っておくべきことですが、学会などで、討論すれば、より詳細な「こういうことにもきをつけなければいけない」といった事案がでてくるので、それはinputしたいと思っています。

ちなみに私は予防をより重視するので、心臓病になった人が5年間で20%の人が「調べれば」癌がみつかる、という世界初のデータを持っており、発表はしていますが、現在論文を投稿中です。

ストレス対処能力と心臓リハビリの関係、についての論文は、かなり調べ物をしながらoutput(論文化)したところです。