病院からのお知らせ

四国こともとおとなの医療センター

では、現在、CE(クリニカル・エンジニア)さんの学生さんの実習を受け入れる時期だそうです。 一緒に働いていたほぼ同級生の方が全国区で偉くなって、教えているそうです。 私も彼には相当教わりましたし、自分でも、CEさんや看護師がいくような、医師は「後は任せるわ」というのが嫌で、人工呼吸器の正しい使い方・適切な使い方・機器の見方を学んでいました。 彼のつぶやきをみると、「学生にとって実習は社会人になる前の非常に大事な経験なのに、損をしている奴がいる」とのことでした。 耳が痛い言葉です。 私も医学生3年生までは全く社会人になることなど考えてもおらず、各施設へ行ったりする研修でもグループで「早く終わってボーリングしてカラオケしようぜ」などと考えていました。 親友の一人が非常に勉強家で4年生から当時は大学病院の医局に入るのが当然だったのを、全く考えておらず、沖縄中部病院(研修医が過労死して有名になった病院です)の過去問を一緒に(英語なのですが!)解いたりしていました。 その親友がいなければ、社会人になる前から「勝負は始まっている」という感覚をもてなかったので、持つべきものは良い友人ですね。

昨年から当院でも高知大学医学部の学生さんが実習に来てくれています。 みなさん非常に熱心です。 私は大学院は徳島大学なのですが、なぜかどの大学病院でも四国こどもとおとなの医療センターでも、学生さんや研修医の指導係をすることが多かったです(その経験から執筆依頼が来たのですが)

「早く帰りなよ」というのは、ひょっとしたら残りたい人を帰してしまう(もしかしたら教えたくない、教えるのが面倒という意味で)指導者としてはよくないことだと思っています。 ただ、帰りにくい雰囲気を作るのは最悪です。 一番いいのは、時間内で効率よく勉強と社会経験ができること、だと思います。 ただそれを過ぎた時間は、サービスタイムです。 雑談でもなんでも、私が経験したことは全て教えますし、聞きたいことがあれば、知っている限りのことは答えたいと思います、それが仕事です。 実は私も学生さんから学ぶことがたくさんあります。 そういったことから、教えることは教わることだ、と常々思っています。