心臓・血管の疾患

コツとエッセンスは同じ意味。 英語にもコツがあるし、投薬にもコツがある

よくプロ野球では、長嶋監督の勘ピューター、と野村監督のID野球が比較された時代があると思います。

私は、経験からくる直感も重要視していますが、医学では「理屈」「理論」「データ」が基本だと思っています。

英会話で、留学前に「check it out」を「チェキラゥ」という意味が分からなかったのですが、きちんとした理屈があって、母音に挟まれた「T」は「ら」になる、とか、最後の「 T」は省略可能、などです。

あとは行ってみて、「ハァッドゥッ?」と聞いてくる(挨拶してくる)人がいましたが、全く分からなかったので、なんと言っているのか聞いてみました。 「How are you doing?」調子はどうですか? ということでした。

これは、日本語では、「チョリース」みたいな感じで、理屈じゃない、という感じです。 経験しないとわかないことです。

患者さんの立場に立って、今の私の医学の知識からすると、

ディオバン(バルサルタン)という薬は、長い時間効果がないので、夜の血圧が低い人には使うが現在はあまり使わない

アテレック(シルニジピン)はアムロジン(アムロジピン)の2/3の強さである。

スーグラ(糖尿病の薬) は使われたら病院、クリニックを変えた方が絶対にいい(現時点)

心不全にエビデンス(論文)が豊富なのは、レニベース、ミカルディス、ブロプレスである。 腎機能に関してはアバプロもいい。 タナトリル は咳がでにくいし、誤嚥したときは咳をだすようにする薬である。 などです。 これらは医師の好みもあるのですが、今更、エースコールやディオバンで心機能をよくしようとするのはあまりよくない、と思います。