ブログ

ITやAIが医療・介護にもたらす意義

ITはInformation Technology(情報技術)の略語であり、AIはartificial intelligence(人工知能)の略語です。 ITはインターネットなどを使い、パソコンでその情報を解析することで、AIはITを基盤にして、解析した情報を用いて予測をすること、と非常に簡単ですが言えると思います。

さて、ITは高知新聞にも掲載されましたが、特別養護老人ホーム「あざみの里」が四国で初めて全室のベッドをITのあるベッドにしています。これによって利用者の方が、ベッドから立ち上がろうとしていることが部屋を巡回しなくてもパソコンで分かるため、転倒防止に繋がり、介護する側にも負担が減るようになっています。

AIはまだ人工知能とは完全には呼べないため、AI技術、と言った方が正しいと思いますが、AIという言葉が一般化しています。AIは人間が教え込むことによって認識力を高めていき、特に画像診断の領域では実用化がされつつあります(さらに言えば認知症の分野でも研究が進んでいます) 例えばCT検査、内視鏡検査、そして心臓エコー図検査などです。蓄積されたデータから悪性所見、心機能などを予測し、その情報をリアルタイムで画面に表示ができ、人間が診断する補助となります。補助、ということを身近なものだと、車の自動運転などに応用されていますが、完全なものではないですよね。

日々聴診技術など身体所見の研鑽、論文を書いたり読んだりしながら、今後に繋がる臨床研究も重要と思います。 しかし一医療者の私としては、それだけに拘らず、積極的に活用することが求められる時代になってきたと思う次第です。

懸念材料としては、「インターネットを利用することから、個人情報の漏洩」があります。 これがきちんと整備されていないIT医療の産業には飛びつかないようにすることが「大前提」です。