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今年インフルエンザワクチンをしておいた方がいい理由

もちろん1番はコロナウイルス の出現です。インフルエンザの重症化を防ぐことでコロナウイルス のワクチンがない現状、医療崩壊を防ぐことも国策としてあります。

それだけではありません。インフルエンザの迅速キットはA型かB型かを見分けることができますが、そもそも感染しているのにA型、B型と陽性とも診断できない場合があります。キットの正確性は60-80%とされています。最近では60%の報告が多いのです。病院にいって、「検査では陰性でしたが、周囲の状況や時期、症状からインフルエンザと診断します。この時期はA型だと思います」ということを言われたことが誰しもあると思います。 つまり医師は結局のところ検査を盲信してないわけです。私自身、インフルいくらを2017年い高知新聞に寄稿するまでも10年以上咽頭所見を重要視して来ました(論文にしようと思ったら、2010年に開業医の先生が論文にしており、2018年にその追加試験が大きな病院でも行われ、「見慣れた医師の咽頭の所見は迅速キットよりも正確だった」という最終報告もあります。ただし小児では喉の奥が見にくい方もいます)

2番目の理由は、今年はとくに上記のコロナウイルス の蔓延もあり、咽頭ぬぐい液による検査はしない方がいい、という潮流が大きいのが現状です。 医師が診断し、タミフル(などのウイルスが増殖するのを防ぐ薬)を内服してもらうかどうか、安静にして、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤や、咳や鼻汁の症状の苦しい症状をとめて「タミフル」の副作用をださずに、治るのを待つ方がいいのか、の判断を医師がするべき、であり、その際に重症化しにくくなっていた方がウイルス性肺炎などにならないため、本人のためにもコロナウイルス は疑わしくない、という状況を作っておくべきでしょう。