心臓・血管の疾患

聴診器で心エコー図検査・胸部CTを、腹部触診で腹部CTを想像します

放射線科の医師が救急外来で診察する、という病院で働いていたことがあります。放射線科の医師とは個人的に交流があり、普段外来診療をしていない放射線科医にどうやって救急外来をしているか聞いたところ、「腹痛の方がきたら、触診していつも読影しているCTを頭の中に構築するのです」とのことだった。 そういえば私も胸部の聴診をするときは心エコーが自然と頭の中で構築されます。 放射線科に出入りして読影を教えてもらうようになってからは胸部CTや腹部CT(腹部エコーよりも)や胃カメラ所見を想像していることに気づきました。

私の友人の放射線科医師の格言です。「レントゲンをみて、答え合わせをCT検査でするのは一般的とされているが、トレーニングが逆と思っている。 CT検査をみて、読影して、解答をしってからレントゲンをみてCTならどううつるか、がトレーニングの順番」とのことでした。 心エコー図検査はその性質上、先に聴診をすることになるのですが、「あわせて」検査に臨むことが重要と思います。 聴診所見がない心エコー図検査は検査の精度が落ちるからです。