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当院でのインフルエンザの見方

昨年、高知新聞の医学コラムに「インフルエンザはイクラで診断」という題名で、咽頭の奥に水泡のような塊ができていればインフルエンザの確率が高いことが、日本人に開業医から報告されており、今現在、日本でも感染症専門医しかあまり知られてない所見だそうです。 私は10年前から考えていたので、報告が遅れたな、と思った次第でしたが、最近は、インフルエンザだ!という陽性所見だけでなく、この所見はインフルエンザではないな、という陰性所見がどうもあることに気づきました。 理屈もあるため、論文にして発表するつもりです。 咽頭をみるときに、「あーっと言って」は、解剖学に深くない(当たり前ですが)医師だと5年前に知りました。 私は、「口で息を吸って」で咽頭の奥を診ます。 こうするとすみずみまで見えます。 解剖学の教授にも確かめましたが、解剖学的には「当たり前」だそうです(笑) 胃カメラもそうでが、私が楽に飲んでもらえると思っている自信があるのは、解剖学を学んだからです。 顎を上にあげさせる医師は下手な証拠です。 食事を取る時に上を向きますか? という話です。

インフルエンザかどうかについては、少し面白い話がありました。 製薬企業の方の面会で話しており、インフルエンザは咽頭でわかるんよ、という話をしていると、「その話は◯◯先生が、去年からしているって聞きました」と(笑) どうも私の新聞をとある医師がみたようです。 タイミング的にも、私の記事をみなければ、その論文は2011年に発表されているので、もっと前からその見方で見ているはずだからです。 自分で発見したかのように話し、さらに自分の手柄のように話す人は信用できませんね笑