心臓・血管の疾患

学校健診で心臓の異常を言われたら

どの項目で引っかかったか、も重要ですが、基本は、心臓超音波が基本の検査となります。

例えば心電図や問診票で引っかかったとしても、超音波検査。 次に重要なのは、24時間心電図と運動負荷心電図です。

心臓超音波検査では生まれつきの心疾患があるかないか、24時間心電図では不整脈がないかどうかをみます。 運動負荷心電図では、例えばQT延長症候群の主な3パターンを分けるのに有用ですが、実際には3パターンを分けるには1ヶ月弱かかる遺伝子検査を行うのですが、家族歴が濃い場合や、24時間心電図で危ない波形が出ない場合は推奨はされていませんので、実際のところは、「これらの薬は飲まないで」「人と競う運動は中止してください」「飛び込みや潜水はやめてください」「めざまし時計をうるさいものにしないでください」という指導になることになります。
ただし、経過の観察は重要です。
全く問題がない、という期外収縮という不整脈だとしても、小学校1年生、中学校1年生、高校1年生でひっかれば、20歳までは1年毎に様子をみた方がいいと思っています。 自律神経で発生していた不整脈ならその頃から消失するでしょうし、突然死の確率も統計的に減るからです。